プロ野球北海道日本ハムファイターズが新球場候補地として道立真駒内公園(南区)をあげていることを受けて、札幌市は同公園を旧道立産業共進会場周辺(豊平区)、北大構内(北区)に続く第3の候補地として正式提案するという。IMG_9083(写真は、道立真駒内公園の案内看板)

 新球場は商業施設や飲食街、ホテルなどを併設したボールパークとする予定で、広さ約20haが必要としている。市が既に提案している旧道立産業共進会場周辺(約13ha)や北大構内(約10ha)は、いずれも面積が足りないことなどを理由に日ハム側は留保。広大な面積のある真駒内公園を新たに候補地にしたい考えを10月に示していた。

 道立真駒内公園は、1972年の札幌五輪スケート会場となった施設を中心に、原生林を含めて約85haの敷地がある。ボールパークを建設するには十分な広さ。しかし、同公園は豊かな自然が残り市民や道民の憩いの場になっている。日ハムもその点を考慮して、商業施設などを併設しない考えを示している。

 市が日ハムに提案するのは、老朽化した屋外リンク「真駒内セキスイハイムスタジアム」を取り壊した跡地を中心に約5ha。自然環境に配慮して真駒内公園に新球場を作るとしたらこの規模でしかできないということ。市の提案は現実的であり、日ハム側に必要以上に譲歩する必要はないだろう。

 この面積なら、他の2候補地より狭く日ハムは断念せざるを得ないだろう。仮にゴーサインを出せば日ハムが当初掲げたボールパーク構想は一体何だったのかということになる。結局のところ、真駒内案も日ハムが観測気球としてあげたとしか思えない。行政や市民、道民を巻き込んだ“話題作り”はこのくらいにして日ハムの本気度を示して欲しい。先行する北広島市の「きたひろしま運動総合公園」を予定地として温存しながら他の候補地を探るのは北広島市民に失礼な話。ファンや市民、道民あっての日ハムだ。企業と行政の駆け引きで決まる工場誘致ではないのだから。


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