コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、昨年から宅配システムトドックによる古着古布の回収サービスを開始したが、今年度のリサイクル業者への販売額のうち150万円を北海道ユニセフ協会(会長・長瀬清氏=北海道社会福祉協議会会長、北海道医師会会長)に寄付した。寄付は昨年に続き2回目で世界の子どもたちの支援に役立ててもらう。IMG_0964(写真は、21日に行われた寄付金贈呈式。コープさっぽろの中島則裕専務理事=右と北海道ユニセフ協会銀輝事務局長)

 コープさっぽろは、昨年2月から宅配システムトドックを利用して組合員の古着古布を回収するサービスを始めた。回収した古着古布はキョクサン(本社・上川郡鷹栖町)に販売、キョクサンはリユースできる古着をカンボジアのキョクサン直営店5店舗で販売、リユースできない古着などはウエス(工業用雑巾)としてリサイクルしている。

 昨年度は671tを回収、今年度からは古着古布に加えて靴、リュックサックの回収も加えたため685tに増える見込み。市町村では古着古布の回収を定期的に行っておらず、民間リサイクル業者に回収してもらうには回収拠点まで運ばなければならないなど手間がかかる。宅配システムトドックは、毎週決められた曜日に商品を届けるため、利用者の玄関先で手軽に回収できるメリットがある。
 
 今年度回収見込みの685tは、トドック車両456台分、10万人都市の古着古布改修量に相当するという。コープさっぽろは組合員から無償で回収、キョクサンに販売しているが、その販売額の一部150万円を昨年に続いて北海道ユニセフ協会に寄付した。

 21日、コープさっぽろ本部で寄付金贈呈式があり、コープさっぽろの中島則裕専務理事から道ユニセフ協会銀輝事務局長に目録を贈呈、道ユニセフ協会は感謝状を贈呈した。ユニセフ(国連児童基金)は、世界の子どもたちの命と健康を守るために活動する国連機関で、コープさっぽろは寄付金を子どもたちの支援に役立ててもらう。


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