7月3日までの10日間行われる「北海道お菓子フェア2016」(実行委員会主催)のオープニングセレモニーが24日、メーン会場の大通公園2丁目特設テントで行われた。同フェアは北海道新幹線開業と札幌商工会議所の創立110周年の記念事業として、道内や東北のお菓子が一堂に会して北海道のお菓子の魅力を国内外へアピールするイベント。DSCN6121(きのとや製ロールケーキ60本を繋いで作った特大ケーキへの入刀式でオープニングを飾った)
IMG_5785(特大ロールケーキはセレモニー参加者にふるまわれた)

 セレモニーの主催者挨拶で、同フェア組織委員会の会長を務める札商の高向巖(たかむき・いわお)会頭が登壇し「北海道のお菓子産業は大変将来性がある。今までは自分がたまに食べて楽しむ、観光客に売ってもうける。そんなに大もうけしないで謙虚にやっていましたが、もう謙虚にやる必要はない。大産業にしたいと思います。そのためには地元の人たちが食べなくてはいけない。男性の中には甘いものが苦手な人がいるかもしれませんが、奥さんや娘さん、近所の方に買っていって、お菓子業界にそうした蓄積ができたら、全国、海外へいっていただきたい。本日以降、毎日ここに来たいと思います」と語った。 
 
 会場には来賓として北海道経済産業局の秋庭英人局長や辻泰弘・道副知事、町田隆敏・副市長が祝辞を述べ、町田副市長は「こうしたお菓子フェアがサッポロ、サマー、スイーツ、スマイルの4つのSをコンセプトとしてこれからも、札幌の夏を彩る風物詩として発信していくことを祈念している」とイベントへの期待感を語った。
 
 また、同フェア2016実行委員長で、きのとやの長沼昭夫会長は「北海道をお菓子王国として、札幌を名実ともにスイーツ王国にしたいという思いで準備を進めてきました。皆様のご協力を得てこの10日間が無事に終われることを心から願っております。これからも北海道が本当にお菓子王国になるために、多くの皆様と一緒にがんばっていきたいと思います」と力強く挨拶した。
 
 通常、オープニングはテープカットが行われるが、お菓子フェアにふさわしくケーキの入刀式で華々しくスタートを飾った。入刀式は、お菓子メーカーのブースに囲まれた会場中央に設けられたステージに17人が登壇して行われた。使われたケーキは、きのとやによるロールケーキ60本をつなげた10mの特製ケーキ。フルーツがたっぷりのったロールケーキは、来場者に試食としてふるまわれた。
 期間中は観光客、訪日外国人など60万人の来場者を見込んでいる。
IMG_5775(写真は粉砂糖を使って4ヵ月かかって制作された赤れんがの工芸菓子。内部は明かりも点く趣向が凝らされている。会期中、大通公園2丁目特設テントで展示)


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