コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は30日、札幌市中央区の札幌市教育文化会館で「認知症予防講演会」を開催、組合員など約340人が参加した。日本認知症予防学会理事長の浦上克哉・鳥取大学医学部教授が講演したほか、「認知症になりにくいまちづくり宣言」を推進しているNPOソーシャルビジネス推進センターの相内俊一理事長が取り組み報告と認知症予防の「ゆる元」運動を紹介した。IMG_4989(参加者全員で認知症予防の『ゆる元』運動を行った=写真)

 浦上理事長は、『認知症予防への正しい理解と効果的な予防』をテーマに講演。認知症予防に良いこととして、短歌や俳句を作ったり、日記を書くなど創造的なことをしたり、左手や足の指を使うなど日ごろ使わない神経を動かすこと、また笑うことも予防に役立つと話した。
 また、確定的ではないが、認知症予防や進行抑制に有効性が期待できる食べ物として野菜・果物、魚、地中海食、コーヒー、緑茶、赤ワインを挙げた。
 さらに浦上理事長は、「アロマセラピーも効果があるとされ、無農薬栽培の植物から抽出したローズマリーカンファーとレモンが嗅覚神経を刺激して認知症予防に役立つとされている。浦上式アロマオイルも作っている」と語った。
 
 続いて相内理事長は、認知症の発症を現在の半分にしようと道内の各自治体に呼び掛け、自治体自ら「認知症になりにくいまちづくり宣言」を行えるよう様々なサポートをしていることを紹介。その一つとして「ゆる元」運動を披露、参加者と一緒に肩や肘で数字を書く運動や座ってお尻を動かす骨盤体操、キック体操などを行った。
 
 コープさっぽろ組合員活動委員長の林朋子理事は、「認知症に関する理解や効果的な予防を市民や組合員に知っていただくことが目的で今回の講演会を開催した。コープさっぽろでは、これを機会に認知症予防への関心を高める活動を進めていく」と述べていた。


この記事は参考になりましたか?