ゴルフ場で夜空を彩る大輪の花が咲いた――恵庭カントリー倶楽部(恵庭市盤尻)を所有運営する恵庭開発(本社・札幌市東区)は25日、同倶楽部のコースを使い開場25周年の花火大会を開催した。約3000発が打ち上げられ、40分間に亘る光のページェントに倶楽部会員や地元恵庭市の原田裕市長、家族連れの市民など約500人が酔いしれた。IMG_8599(写真は、約500人が秋の夜を楽しんだ恵庭カントリー倶楽部開場25周年花火大会)

 恵庭カントリー倶楽部は、1990年に開場、今年が25年の節目の年。当時はまだバブル期でこのゴルフ場は北海道拓殖銀行の融資を受けた永豊企業が開発。しかし、97年の拓銀破綻で債権は当時のRCC(整理回収機構)に引き継がれ、任意売却で恵庭開発が約8億5000万円で取得した。
 
 恵庭開発は、名古屋から製版会社として苫小牧市に89年に工場進出したコスモグラフィックの創業者、柴田和德氏がコスモ社を共同印刷に売却した資金を基に設立した企業。売却資金の一部を恵庭カントリー倶楽部の取得資金に充てた。恵庭開発では、同倶楽部取得後にコースやクラブハウスを大幅に改修、追加投資を含め総投資額は約10億円以上になった。
 
 これまでに社団法人日本プロゴルフ協会主催のシニア競技大会を2回開催、09年には第77回日本プロゴルフ選手権大会、13年には日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯、また14年にはニトリレディス大会、今年はネスレ日本マッチプレー選手権大会を開催するなど北海道を代表するチャンピオンコースになっている。
 
 今回の花火大会は、倶楽部開場25周年と柴田和德恵庭開発会長が来道して25年が経過したことを兼ねて開催された。同倶楽部の支笏コース1番ホールを利用、グリーン上に花火の発射台が数基置かれ、集まった観客は打ち上げの様子も間近に見ることができた。花火が真上で大輪を咲かせた後に大音響が轟くと歓声が沸き起こった。
 
 柴田会長は「開場25周年を迎えることができたのは地域の皆さまや会員のおかげ。皆さんで楽しめるイベントとして花火大会を行うことにしました。キャディの方々も家族連れで楽しんでいただきたいと実施しました」と話している。
 
 ゴルフ場を使った本格的な花火大会は聞いたことがない。芝への影響を柴田会長に問うと「明日(26日)もいつも通り営業しますよ」。


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