FIS(国際スキー連盟)公認の国内最大ハーフパイプが札幌ばんけいスキー場に完成、24日、オープニングイベントを開催した。札幌市内から20分という距離にあるため練習環境が整い次世代のアスリートや子どもたちの夢を育む施設になりそう。2017年の冬季アジア大会、26年の冬季オリンピックのハーフパイプ会場を目指す。IMG_2652(写真は、関係者によるテープカット)
 
 名称は、“ban.Kハーフパイプ”で長さ180m、幅20m、高さ5~6m、斜度は17度で国内最大のハーフパイプコース。造成は昨年6月から札幌市の許可を受けてスタート、木の伐採や掘削を経て昨年末に完成、FISの公認を受けて24日のオープニングイベントを迎えた。
 
 ゴールエリアで行われたセレモニーで、コースを造成した札幌ばんけいの東原俊郎代表取締役は、「数年前からハーフパイプの会場があればという要望があったが、上田(文雄)市長が17年の冬季アジア大会を札幌に招致することを決めたことを受けて作ることにした。札幌にはハーフパイプが10年ほどなかったため、選手たちはニセコなどで練習していたと聞いている。このハーフパイプスキー場の完成を機に札幌市民、道民、未来のアスリートたちが元気に練習に勤しんでくれること祈念したい」と語った。
 
 続いて、来賓として出席した上田市長は、「日本最大のコースを作っていただき大変感謝している。これを契機にハーフパイプ競技、スノーボードの技術を磨く子供たちが生まれることを楽しみにしている。17年には札幌で冬季アジア大会が開かれ、ハーフパイプも種目に入っているがそこで活躍する選手がここから生まれることを期待したい」と挨拶、そのうえで昨年11月に市が誘致表明した26年の冬季オリンピック、パラリンピックに触れ、「みんなでスポーツの感動とオリンピックの火を再び札幌に迎えたい。ばんけいで遊び、学び、日本の競技の人口が増えて世界のアスリートを迎える体制ができることを心から願っている」と述べた。ちなみに上田市長は今年4月に市長勇退後も17年の冬季アジア大会では会長を務める。
 
 東原氏や上田市長のほか、公益財団法人札幌スキー連盟佐藤宣男副会長、第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会生島典明専務理事(副市長)などのほか札幌盤渓小学校の6年生2人が参加してテープカットが行われた。
 
 その後、昨年のソチ五輪でスキーのハーフパイプフリースタイルで出場した三星マナミさんやスノーボードハーフパイプに出場した子出藤歩夢さんなど14人によるデモ滑走がこけら落としとして披露された。
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(写真は、ban.Kハーフパイプのこけら落としとして披露されたデモ滑走)



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