北海道の教育を現役教師や教職OBなどが共に考え、共に学ぶ場として設立された北海道師範塾(吉田洋一塾頭)は、8月11~12日の2日間、教師や教師を目指す学生を対象に夏期講座を開催する。昨年に続いて2回目の夏期講座で、今回はセイコーマートの丸谷智保社長や読売新聞北海道支社の中西茂編集委員など経済界、マスコミからの講演も予定されている。(写真は、昨年実施された夏期講座)
 
 北海道師範塾は、元道教育長を務めた吉田氏を中心に教職関係者らで2年前に設立された団体。
 
 教育を巡る環境は、子どもたちの学力低下や運動能力の低下、いじや、不登校など様々な問題を抱えている。北海道師範塾は、こうした教育現場で直面する問題について、共に考え成長していくためのネットワーク組織。
 
 夏と冬に定期講座を開催しているほか、教師養成講座や地方での車座講座など普段はあまり議論されない問題や教師が抱えている悩みを参加者全員で討論し解決の糸口を見つけ出していくのが講座の特徴になっている。
 
 今回の夏期講座では、「モチベーションをあげる経営」をテーマにセイコーマートの丸谷社長が講演するほか、「北海道教育の課題」として読売新聞北海道支社の中西編集委員も講演。そのほか、同塾理事で札幌幼児教育センター研究員の森直樹氏が「毎日楽しく学習する学級づくりの道」、同塾事務局次長の北海道白陵高校教諭矢橋佳之氏が「心に火をつける指導を目指して」をテーマにそれぞれ発表する。
 また、参加者全員で討論するワークショップも行われる。
 
 開催は8月11日が午後零時半から午後5時40分まで、12日は午前9時から午後零時までで、合わせて7項目の講座がある。会場は、ホテルライフォート札幌(札幌市中央区南10条西1丁目)。参加費は塾生登録者が無料、一般参加者は5000円(学生2000円)。受講者全員に講座出席証明書を発行する。

 問い合わせは、北海道師範塾のホームページhttp://kyoshinomichi.jp/へ。

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