“医の巨人”“北緯43度のドンキホーテ”――さまざまな形容詞で語られてきた社会医療法人カレスサッポロ元理事長・西村昭男氏(87)が3月4日午後2時41分、脳梗塞のため入院先の聖ヶ丘病院(社会医療法人慈恵会・虻田郡洞爺湖町)で逝去した。葬儀は行なわず3月6日午後から7日にかけて室蘭の自宅で弔問を受け付ける。カレスサッポロでは後日、お別れの会を開く予定としている。西村理事長(写真は、西村昭男氏)

 1978年、北大医学部から室蘭の地に赴任し、瀕死の状態だった日本製鋼所病院(当時)を立て直し、3次救急までを担う全道トップクラスの医療機関にした西村氏。その後は経営不安を抱える札幌圏の病院の再編に力を注ぎ、次代における病院経営のあり方を実践の中で示し続けた。同氏が道内における地域医療の安定と質的向上に大きく貢献してきたことは、多くの関係者が認めるところだ。

 2010年8月にはカレスサッポロの理事長を大城辰美氏に譲り、医療関係の公職も全て辞していた。以後は、農業など異分野にも挑戦して元気な姿を見せていたが、近年は体調を崩すことが多くなっていたという。《北方ジャーナル連携記事》