上場企業3社を含む札幌市内の7社が共同で運営するパークゴルフ場『札幌パークゴルフ倶楽部福移の杜コース』が27日、オープニングセンレモニーを行った。市の遊休地を活用した民間事業で 72ホールと市内最大級のパークゴルフ場。運営7社のトップをはじめ上田文雄市長や公益社団法人日本パークゴルフ協会前原懿会長など約100人が参加、始球式も行って本格オープンを祝った。(写真左は、福移の杜コースを運営する7社の社長と上田文雄市長=左から5人目。写真右は小雨の中始球式を行う上田市長=中央と富山睦浩サツドラ社長=右端)
 
 コースが完成したのは、北区篠路町福移のゴミ焼却場隣接地の市有地約8万1000㎡。市が公募提案型で有効活用策を募り、7社の企業体の提案が採用され3年前からパークゴルフ場整備が始まっていた。7社は、代表を務めるサッポロドラッグストアーやキャリアバンク、キムラの上場3社のほか日本ファシリティ、ピーアールセンター、国策、パークゴルフ用品の製造販売、コンサルのSPG。
 
 オープンセレモニーで代表を務めるサツドラ社長の富山睦浩氏は、「高齢社会でパークゴルフ人口は増えており、この事業が健康管理の一助になれば嬉しい。血圧計や健康器具を備えるなど安心して楽しんでもらえる環境を整えた。市有地を活用した民間事業のモデルになるよう7社一丸となって運営していきたい」と挨拶。
 
 また、上田市長は「私はパークゴルフ発祥のマチ、幕別町で生まれ選挙公約でも札幌市内にパークゴルフ場を増やすことを訴えた。生涯スポーツとして良い仲間を作る上でもパークゴルフは素晴らしい魅力がある。民間の力でこうした施設ができたことはマチづくりの新しいモデルケースになるだろう」と語った。
 
 パークゴルフが生まれ今年で30周年になるが、来賓に招かれた考案者の前原日本パークゴルフ協会会長は、「30周年の節目にこのコースが完成したのは喜ばしい。パークゴルフ愛好者は道内中心に全国で125万人いるが、裾野を広げていくにはファミリーや職場、町内会で初心者でもわいわいがやがやと楽しめる場を作ること。このコースがパークゴルフ発展の土台を再構築する舞台になって欲しい」とエールを送っていた。
 
 コースは「スズランコース」(36ホール)と「ライラックコース」(36ホール)から成り、このうちライラックのA、Bの18ホールはバリアフリー対応。ティーグランドに上がりやすくコースも平坦になっているので高齢者や身体の不自由な人でも楽しめるように配慮されている。なお、クラブハウスやトイレもバリアフリー対応。
 
 年会費は64歳以下2000円で65歳以上は無料で会員に登録できる。会員になると1日無料券2枚が進呈される(ただし無料券進呈は64歳以下の会員のみ)。会員のプレー費は1日800円、一般は札幌市民なら1日1000円、それ以外は1日1300円。
 同コースを利用して9月にはJALカップ全日本パークゴルフ選手権も開催される予定で、今シーズンは札幌近郊のパーク愛好家たちの熱い視線を集めそうだ。グランドオープンは5月1日。


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