日韓両国の未来を担う子どもたちによる「日韓親善交流少年野球北海道大会」が26日、札幌市北区西茨戸の太陽グループ少年野球場で開かれた。日韓から選抜された小学校4~6年生で構成される4チームが試合を行い、韓国や地元札幌の父兄らとともに交流を深めた。日韓の野球少年たちがこうしたスポーツ交流が行うのは初めて。(写真は始球式でマウンドに立つ東原俊郎実行委員会会長)
 
 この大会は、北海道とソウル特別市が2010年10月に友好交流協定を締結したことに伴う記念行事。 道とソウル特別市との友好交流協定では、観光や物産、経済をはじめ文化やスポーツなど幅広い分野で地域レベル・民間レベルでの相互理解を深めることが謳われている。
 
 既に経済分野では、ソウル特別市に北海道プラザが開設されて道産食材やスイーツなどが販売され経済人同士の交流もスタートしている。
  12月に全面リニューアルオープンする新千歳空港にはソウルの物産や食材等を集めたソウルプラザの開設も予定されている。
 
 今回の野球少年たちの交流は、それに続くもので、協定に基づいて6月29日には、北海道少年野球連盟(石田勝朗会長)とソウル特別市野球協會南甲均事務局長)が友好交流協定の調印式を札幌グランドホテルで行っている。
 
「日韓親善交流少年野球北海道大会」は、この第一弾の催しで韓国の「青龍チーム」、「白虎チーム」、北海道から「里塚イーグルス少年野球団」、「真栄ビクトリー」がエントリー、選手をはじめ監督やコーチなど総勢70人あまりがグランドを舞台に熱戦を繰り広げた。
 
 試合に先立ち、26日午前8時半から参加選手や日韓両国の大会関係者、選手の父兄が参加して開会式が行われた。

 大会実行委員会会長でこの大会に特別協賛している太陽グループ社長の東原俊郎氏は、「太陽グループ少年野球場ができて14年になるが、これまでの間に120~130人の甲子園球児がここから生まれている。今日の試合をきっかけに、両国の交流がさらに深く続き、仲の良い隣国であって欲しい。5~10年経てば、今日の試合に参加した選手の中からプロの選手が生まれてくるかもしれないが、日韓の選手が同じチームで戦うようになれば両国の喜びは一層大きくなるだろう」と少年たちにエールを送っていた。
 
 また、日韓未来財団の李大成理事長は、「この大会が素晴らしい競技になることを祈っている。東原会長のお手伝いにお礼申し上げるとともに、北海道とソウルの交流がさらに活発になることを期待している。ソウルから子供たちの両親も来ているが、札幌のご両親ともども交流が深めてもらいたい」と挨拶した。
 
 その後、日韓の選手代表2人による選手宣誓が行われ、東原実行委員会会長の始球式で大会がスタートした。



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