札幌市の上田文雄市長は28日、医療行政を担当している渡部正行副市長の辞表を受理した。渡部副市長は、道庁出身で上田市長が市の医務官として採用、2011年7月には副市長に抜擢していた。事実上の更迭という見方も多く、上田市長は市長就任3期10年目で初の失政を招いた。記者会見では延べ17人の記者がこの問題を質問、市長は「更迭ではない」、「残念」、「私の力が足りなかった」と述べたがいつもの歯切れの良い受け答えは影を潜めていた。市のホームページ新着情報から約22分間の記者との質疑が動画閲覧できる。(写真は、上田文雄市長)

渡部副市長は、市の児童心療センターの医師が常勤5人のうち4人が3月末で辞任することに伴い新たな医師確保が難航していることの責任を取るとして最終的に辞任を決めたと言う。

 上田市長は、「失政がなかった市長」(道庁関係者)という評価が多いが、就任10年目にして初の失政となり、上田市政の汚点となった。
 市長は退任という事態は正常な事態ではないという認識を示し、「渡部副市長のキャリア、能力を生かすように市長としてサポートできなかったのは私の責任」として任命責任を認めている。

 上田市長の会見は、次のアドレスの下段にある新着情報から動画で閲覧できる。 www.city.sapporo.jp/

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