DSC_6813DSC_6810 札幌市中心部にマンション建設が進んでいることで都心人口が増加、それに伴って年少者が増えていることに対応し札幌市は中央区に2ヵ所の公園を新設する。一つは南4条東4丁目の0・14haでもう一つは北2条西18丁目の0・12ha。子育て世代の公園難民の回避に繋がりそうだ。(写真左は南4東4の公園用地、写真右は市が公園用地として購入した北2西18の気象台職員官舎)
 
 南4東4の公園用地は、新渡戸稲造が明治27年に創立した遠友夜学校の跡地。昭和19年に閉校後に財団法人札幌遠友夜学校が札幌市に寄付、市は同39年に勤労青少年ホームを建設、『レッツ中央』として運営されてきた。平成23年に廃止され建物は解体されて更地になっていた場所。
 
 同地区周辺は、マンション建設が進みこの10年で人口は2・1倍、年少人口は2・5倍に増えたが、子供たちが歩いて行ける250m以内の街区公園が少なく公園確保が進んでいなかった。
 
 新たに公園として整備するのは更地になっている0・17haのうち0・14ha。北東角の0・25haは市民団体が建設を予定している遠友夜学校の記念館敷地に利用する。市は今年度中に植栽などの公園整備を進めて来春に使用できるようにする。
 
 北2西18の用地は、国交省の札幌気象台職員の官舎が建っている場所で市は昨年に土地建物を取得し今年度に解体、同27年度から公園整備を始め同28年春から利用できるようにする。
 
 同地区周辺もマンションや戸建て住宅が新しく建てられこの10年で人口は1・5倍になり年少人口も1・7倍になっているが、250m以内には公園が一ヵ所(二中公園)しかなく身近な公園確保が課題だった。
 
 札幌市では、今後も都市人口の増加が続くと見ており、子育て世代の良好な生活環境を確保する意味から公有地を公園に利用していくとともに民有地も公園用地として確保するケースも出てくるとしている。


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