北海道議会議員を5期務める船橋利実道議(51、北見市選出)の北海道後援会設立総会と記念のセミナーが27日、札幌グランドホテルで行われた。船橋道議は地元北見と札幌にそれぞれ後援会があるが、それらを発展的に解消し北海道後援会を設立、全道を網羅する組織に衣替えした。設立総会には約400人が出席、後援会長には吉田学園理事長の吉田松雄氏が就任した。(写真は、船橋道議=左と後援会長に就いた吉田松雄氏)
 
 船橋道議は、2年前の自民党参議院議員候補の公募に名乗りを上げ、最終選考では長谷川岳氏との一騎打ちになったが全道的な知名度で勝る長谷川氏が候補に選ばれて苦杯を嘗めた。
 
 北海道後援会の設立は、「北見の船橋」から「北海道の船橋」に名実共に脱皮することを企図したもの。 
 
 昨年4月に行われた道議選に出馬した際に、船橋氏の地元、北見市連合後援会は、対立候補として出馬した民主候補と新党大地(当時)系候補2人の得票数を上回ることと3万票以上を獲得することを目標に置いて選挙戦を戦い、目標どおりの戦果を得て5期目の当選を果たしている。
 
 北見市連合後援会の栗原寛隆会長は、「北海道後援会の設立には特別の意図があるわけではない。いざという時にいつでも出動できる体制を整えておくため」と挨拶した。
船橋道議は、「政治家として目指すのは人々が生き甲斐を感じ不安なく安心して暮らせる地域社会を作ること。そのためにはどんな立場が必要か、その立場を決めるのは私ではなく皆様方。出たい人よりも出したい人、そう言われるように今まで以上に努力を重ねていきたい」と謝辞を述べた。
 
 また、後援会長に選ばれた吉田氏は、「北海道後援会をもっと上のランクに持っていくためには、経済界の代表者を入れなければならないが、私はそれまで全力で船橋道議を持ち上げ顔と名前が一致する議員になるように努力したい。経済界の代表者にバトンタッチするまでの基盤づくりと橋渡し役を担っていく」と語った。
 
 続いて行われた政経セミナーは中部大学武田邦彦教授が「考える日本に」をテーマに講演、原発事故や節電、資源の枯渇、温暖化問題などについて当たり前と思っていることを疑い、自分で考えて行動することが大切だと訴えた。
 
 会場は、用意した300席が埋まり、予備椅子を出すなど400人が集まった。船橋道議は、来年7月の参院選や衆院選道12区からの出馬が取り沙汰されている。


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