マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設されてマチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝のリアルがある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2026年11回目は、中央区南16条西5丁目の旧「ベーカリーレストラン-サンマルク札幌中島公園店」&「倉式珈琲店中島公園店」。
(写真は、旧「ベーカリーレストラン-サンマルク札幌中島公園店」&「倉式珈琲店中島公園店」の解体工事現場)
地下鉄南北線幌平橋駅から近い「中島公園庭球場」の横にあったのが、サンマルクホールディングス(京都本社・京都市下京区)のグループが運営する「ベーカリーレストラン-サンマルク札幌中島公園店」と「倉式珈琲店中島公園店」。1994年に開店した「ベーカリーレストランサンマルク」は、ホテル並みのサービスと雰囲気に定評があり、焼きたてパンとリーズナブルな価格のコース料理が人気で、ピアノの生演奏が楽しめるレストランとしても知られていた。「サンマルク」の社名の由来は、修道士のサンマルクに由来しており、「ベーカリーレストラン-サンマルク」は、それにちなんだ異国調の建物だった。この店舗が閉店したのは、2023年2月28日。以降、建物はそのまま残っていた。
隣接地にあったのが、「倉式珈琲店札幌中島公園店」。こちらも1994年に開業。当初は、サンマルクグループの和食と甘味処「みもざ」とコンビネーションだったが、ある時期から「倉敷珈琲」の単独店になった。一杯ずつオーダーを受けてからサイフォンで抽出する本格的なコーヒーと落ち着いた空間が特徴だった。そんな同店も2024年2月29日に閉店した。
以降、2つの建物はそのまま残っていたが、2026年8月17日から解体工事が始まった。発注者は土地建物所有者のカナリヤ(本社・札幌市中央区)。カナリヤは、札幌や旭川、帯広に手芸店を展開している1930年創業の老舗。解体業者は西武総業(同・同市白石区)。解体工事は、同年11月14日で終了する。土地面積は約1000坪。中島公園にも近く、閑静な住宅街にあるこの土地は、どう生まれ変わるか、注目を集めている。

































