東急不動産(本社・東京都港区)が建設中のマンション「ブランズ円山外苑前」は、1億530万円から2億8500万円という高額な販売価格になっている。現在、札幌市内で売り出し中のマンションで販売価格1億円を超えるマンションはここだけ。IMG_3557(写真は、東急不動産が建設中の「ブランズ円山外苑前」)

「ブランズ円山外苑前」の建設場所は、札幌市中央区大通西28丁目で、北洋銀行の元行員宿舎跡地。北洋銀は建物を取り壊して2016年に更地約959坪(3165㎡)の入札を実施、同年10月末に東急不動産が落札した。売買金額は非公表だった。

 東急不動産は、17年末からマンション建設を始めている。3階部分と8階部分のある建物で2LDKから3LDKの間取り。専有面積は約32坪(105・54㎡)から約46坪(153・79㎡)。全戸数は53戸で、延床面積は約3187坪(1万518・98㎡)、高さは26・950m。施工は西松建設(本社・東京都港区)。竣工は19年7月下旬、引き渡しは同年9月下旬。

 デザインの監修は、東急不動産の「ブランズ」シリーズや邸宅建築を数多く手掛けている北海道出身のアーキサイトメビウス代表の今井敦氏が手掛け、ラウンジには北海道出身の彫刻家、安田侃氏の作品「風KAZE」が置かれる。

 モデルルームは、8月中旬に開設されるが、3LDKの2タイプが用意され、109・49㎡の価格は1億530万円、153・79㎡の価格は2億8500万円。㎡単価は、96万円と185万円。
 札幌で現在売り出し中のマンションで億を超える物件は他にはなく、これまででも全戸数平均で1億円アッパーという物件はほとんど例がない。札幌円山地区のステータス向上には繋がるが、高額なだけあって買い手の多くは首都圏の富裕層ということになるのだろうか。


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