20180713_135117(写真は、札幌の有力な不動産物件を指す長谷川代表)

 ーー時代を象徴するような世界的なプレーヤーと共にお仕事をされてきたのですね。あらためて札幌に会社を設立した狙いを教えてください。

 長谷川 ご説明したように、私はこれまで海外の不動産投資会社と太いパイプを築いてきました。そのキャリアを札幌で生かそうとこの事業をスタートさせたのです。不動産のグローバル化が進む中、北海道、札幌には海外の不動産投資会社に人脈を持つ不動産のプロフェッショナルがいないのではないかと東京で働きながら思っていました。
 私の感覚では資金力に勝る海外の不動産投資会社は日本の投資会社よりも約2割程度高値で不動産を購入しています。北海道、札幌の優良不動産を海外の不動産投資会社に高値で買ってもらい、北海道の不動産業界に活気を与えたいと思ったのがこの会社を設立した動機です。

 ーー今年5月に事務所をJR札幌駅直結のビルに移転しましたね。

 長谷川 何よりお客さまの利便性を考えてのことです。海外の不動産投資会社の担当者の多くは新千歳空港に着き、快速エアポートでJR札幌駅に来ます。弊社の事務所はJR札幌駅の目の前、巨大なオーロラビジョンが付いたビルにありますから、わかりやすいですし、彼らにとっても便利で面談がしやすい。今後もこちらの物件を目当てに海外の不動産投資会社が相当来道すると思います。その中で、「札幌の物件は、長谷川に相談しよう」と思ってくれればうれしいですね。

 ーーこれまでにどんな物件を扱ってきましたか。

 長谷川 10億円以上の高額不動産に限定すると、事務所ビル、商業施設、ホテル、賃貸マンションなどこれまでに150物件程度の売却依頼がありました。JーREITや私募ファンドの出口案件も扱っています。これらの中で、売却済みの一部の物件以外は現在も進行中です。弊社は直近の4ヵ月間で3件の大型案件(10億円以上)を成約させています。
 不動産仲介業の報酬である仲介手数料は、売り主から売却依頼を受けて買い主も自分で見つけた場合は、売買価格の約6%が上限となっています。ですから不動産仲介業というのは、例えば10億円の案件を1件成約させるだけで最大で約6千万円も収益が上がる夢のある仕事なのです。

 ーー長谷川代表は、ご自身の事業にどのような意義を感じていますか。

 長谷川 地元の不動産オーナーは少しでも高値で売却したいという思いがあります。そこは一番重要なポイント。しかし、本当にお金を持っている投資家に打診しないと満足する価格では売れません。道内だけで完結しようと思っていたらとても実現できない。溢れんばかりの資金力を誇る海外の不動産投資会社に高い値段で買ってもらうのが本来の姿だと思います。弊社がその役割を果たすことに一番意義とやりがいを感じています。



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