【北方ジャーナル連携記事】札幌に10億円以上の高額不動産を専門に扱う仲介会社が誕生した。ワールドスター不動産がそれで、代表取締役を務めるのは、札幌市出身の長谷川傑(たかし)氏(42)。東京の不動産コンサルティング会社や不動産ファンド、銀行の不動産ファイナンス部などでスキルを磨き、海外の不動産ファンドと豊富な人脈も築いてきた。札幌で起業した理由は、首都圏や関西圏に負けない魅力的な高額不動産物件が数多くあるからだ。「札幌、北海道の高額不動産を仲介することで、北海道経済の浮揚に少しでも役立ちたい」――生まれ育った札幌に戻り、高額不動産という未開拓の市場を切り拓くパイオニアになることを目指している。1 長谷川氏《はせがわ・たかし》1974年6月14日生まれ、札幌市出身、札幌西高、青山学院大学経済学部卒。著書に『事業用不動産等のマーケット分析と評価』(清文社、共著))
IMG_1683(写真は、札幌中心部)

 長谷川氏は大学卒業後、不動産業界に身を投じる。東京で最初に就職した不動産コンサルティング会社では、米リーマン・ブラザーズを担当し投資助言業務に1年間従事した。その後、不動産ファンドのリサ・パートナーズに移って不動産投資を手掛ける。世界一の投資家と言われるジョージ・ソロス氏と提携、日本で不動産の共同投資を行ってきた。ソロス氏は個人資産が3兆円とも言われ、1992年に発生したポンド危機でイングランド銀行と通貨戦争を仕掛けて勝利、『イングランド銀行を破産させた男』という異名を持つ。長谷川氏は直接面談したことはないが、ソロス氏の日本担当スタッフとタッグを組み、二人三脚で投資を行ってきた。日本の大手流通企業のスポンサー候補として名乗りを上げたこともある。

 次に移ったのが旧日本債券信用銀行の受け皿になった米投資ファンド、サーベラス傘下のあおぞら銀行。銀行全体で不動産ファンド向けノンリコースローン3500億円以上を国内外の不動産ファンド各社に融資。この時に、米国、英国、香港、豪州、シンガポールなど海外の不動産投資ファンドと折衝、5年間の在籍期間で貴重な人脈を築くことができたという。



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