インターネットで北海道の特産品を販売している「ひとと」(本社・札幌市北区)は、定期購入と現地での収穫体験や交流をセットにした定期購入サイト『チョイペリ』をスタートさせた。モノ消費とコト消費を融合させた新しい取り組みで、地域の町おこしにも繋げたい考え。IMG_0277(写真は、『チョイペリ』サイトを紹介するひととの藤谷透代表取締役)

「ひとと」の藤谷透代表取締役(47)は、中堅証券会社を退職して2001年に起業。ネット通販を手掛けて北海道の特産品販売を行ってきた。一時は事業の幅を広げ卸事業にも参入したが、数年前から生産者や地域の町づくり関係者と交流するうちに、生産者と消費者を繋げる食の大切さを実感。
 
 そこで生まれたのが『チョイペリ』。年3~4回の定期購入で、注文者は特産品を手にするとともに生産現場を体験できる。ちなみに『チョイペリ』とは、チョイス=選択とエクスペリエンス=体験の造語。
 例えば、勇払郡むかわ町の「ASUKAのチーズ工房」の一口オーナー(税込・送料込8500円)になると、熟成チーズやししゃもの端材チーズが購入できるほか、現地生産者とのファン交流会に参加できる。また、留萌郡小平町の古枝水産のホタテを注文(3年貝2㎏、税込・送料込3500円×4回)すると漁船に乗ってホタテ漁の見学ができ、漁港でバーベキューも楽しめる。現地での体験はいずれも無料。
 
『チョイペリ』で購入できる特産品は約50種類で体験を組み込んだ特産品はまだ数点。今後はウニやタラコの現地体験を組み込んでいく考え。藤谷代表取締役は、「生産者や商品のファンづくりをサポートして定着させることで生産者と購入者、町の三位一体で地域の町おこしに繋げていきたい」と話している。チョイペリのサイトは、https://choiperi.jp/


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