東京プロマーケット上場でチェーン店の本部システム・売上管理システムなどを提供するイー・カムトゥルー(本社・札幌市中央区)は、近く首都圏に住む外国人留学生ら約50人を集めて「WeChat(ウィチャット)ガールズ」を立ち上げる。訪日中国人観光客に向けて国内の飲食店情報などをWeChatで発信、顧客のチェーン店などの来店客増を仕掛ける。IMG_2701(写真は、上田正巳社長)

 イー・カムトゥルーは、インバウンド訪日客の満足度調査などを実施している。今年1月と2月、3日間を使って東京・銀座の百貨店でリサーチ・アンド・イノベーション(本社・東京都中央区)と共同で同店を利用した訪日外国人の満足度調査も実施。首都圏に住む中国やタイの留学生が調査員になって母国語で話しかけ、タブレット端末を使って50項目のアンケートに応えてもらう調査で、インバウンド消費の傾向がデータに基づいて分析できるメリットがある。
 
 イー・カムトゥルーでは、こうした調査で培ったノウハウを使い、外国人観光客が好む飲食店などの情報を中国やタイ、マレーシアなどに発信、インバウンド需要を掘り起こしていくことにした。
 まず手始めに、中国最大のSNSであるWeChatに首都圏の飲食店情報を流すため「WeChatガールズ」を結成する。首都圏に住む中国などの留学生約50人を集めて中国人観光客が好む料理や土産品、飲食店などの情報をアップ、インバウンド消費のプロモーションを行う。
 
 タイ、マレーシアなどに向けてもハラル対応店などを現地SNS向けに発信していく計画。上田正巳社長は、「中国の人は、海外に住む同胞の発信を良く読むそうだ。日本人が発信するよりもプロモーション効果は高い。首都圏からはじめ札幌圏の情報も発信していきたい」と話している。
※2016年4月27日記事一部修正


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