東光ストア・広中裕之社長インタビュー「大胆な権限委譲で個店主義導入へ」「55プロジェクトで女性活躍推進」

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 アークス(本社・札幌市中央区)グループの東光ストア(同・同市豊平区)新社長に広中裕之氏(68)が就任して3ヵ月、本格的に広中体制が始動した。現場・営業畑出身の社長が続いた同社だが、広中氏は管理畑出身。就任早々、大胆な権限移譲を打ち出すなど、チームワークでスーパー業界の荒波に挑む。2026年下期からは、2027年の創業55周年に向けた「55プロジェクト」の本格発進など、女性活躍の推進に向けて施策も具体化してくる。広中社長が取り組む組織改革や店舗政策について聞いた。〈ひろなか・ひろゆき〉…1957年11月生まれ。1976年4月東急ストアに入社、1997年3月定鉄商事(現東光ストア)入社、2012年5月取締役管理本部総務・人事部GM(ゼネラルマネジャー)、2017年5月常務取締役アークス担当、2020年5月常務取締役営業本部販売統括部担当、2025年5月専務取締役営業本部販売統括部担当兼管理統括部担当、2026年5月社長兼営業本部長就任。

 ――新社長就任の抱負と略歴を聞かせてください。

 広中 東光ストアの社長として3代目、札幌東急ストアの時代を含めると8代目の社長職を拝命いたしました。創業から54年間にわたり、諸先輩方が培ってこられた良き伝統と良き社風をしっかりと継承しながらも、変化を恐れず、勇気をもって社内改革に取り組んでいきます。

 入社は、1976年、東急ストアです。当時は、札幌市内に東京・中目黒に本社がある東急ストアの直営店が1店舗(宮の森東急ストア)あって、1976年に「北広島とうきゅう」「真駒内とうきゅう」を新規開設するにあたり、現地採用の1期生として入社しました。その頃、札幌市内には、「東急ストア」と「札幌東急ストア」が混在していましたが、その後、1997年、私が39歳の時に東急ストアが北海道から撤退することになり、札幌東急ストアへ店舗とともに転籍しました。

 その11年後の2009年、東急グループの政策の一環としてスーパー事業の北海道撤退が決まり、アークスグループとのご縁をいただき、今日に至っています。社名もその時点で「札幌東急ストア」から「東光ストア」に改称し、アークスグループの傘下に入り、今年で17年目になりました。2012年から2020年まで8年余り、アークス本部に出向し、人事企画グループに所属、グループ全体の人事制度や教育研修制度の構築、採用活動や労使関係などの業務を担当しました。2020年に東光ストアへ復帰し、販売統括や管理統括担当役員として務めてきました。

 ――新社長としてまず手掛けることは何ですか。

 広中 社長に就任して、最初に幹部社員全員と個別面談を行いました。約2週間で取締役、執行役員(7人)、GM、GM代理(14人)、店長(24人)の合計45人と膝詰めで話し合いました。私は聞き役に徹し、それぞれの業務に対する思いや公私にわたる悩み、改善に向けた考えを確認し合いました。

 一人ひとりの考えを聞くことによって、新たな側面や思いがけない発見があり、充実した面談だったと感じました。今後も定期的に実施していくつもりです。今年度の経営方針や重点政策は、すでに3月より展開していますので、変えることはありません。社長就任時に従業員に向けて発信したことは、当たり前のことですが①お客様により愛される店②従業員をより幸せにする会社③創意工夫がより溢れる職場――です。業務方針としては、①大胆な権限移譲②女性活躍の更なる推進――を掲げました。

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