十勝地域で最大級のショッピングセンター(SC)となる「音更木野大通東12丁目商業施設」の建設が進行している。すでにホーマック店舗の鉄骨が組み上がり、食品スーパーのダイイチや衣料の北海道三喜では基礎工事が始まっている。グランドオープンまで残り5ヵ月を切り施設の外観が徐々に整ってくると、地元音更町民や帯広市民の注目度も一段と高まっていきそうだ。(写真は、建設工事が進んでいる音更木野大通東12丁目商業施設)
 
 同SCの立地場所は、南北を貫く音更大通(国道241号線)と東西を走る国見通が交差する北東の角地にあたる。元は北海道コカ・コーラボトリング帯広事業所があった場所で、2009年3月にホーマックが敷地6haを23億円で取得していた。
 
 同SCは、ホーマックの大型ホームセンター「スーパーデポ」(店舗面積約1万1000㎡)、食品スーパーのダイイチ(同2580㎡)、衣料の北海道三喜(同2630㎡)、エコノスのブックオフ(同1430㎡)の4商業施設で構成され、敷地内には北海道銀行も音更町に初めて支店を開設する。店舗の設置者はホーマックと三井住友ファイナンス&リースでホーマックは自社物件、ダイイチなどはリース物件として建物を賃借することになる。
 ホーマックは、店舗面積1万㎡を超える大型店を今年に入って札幌に2店舗(厚別東店、発寒追分通店)オープンしているが、十勝地域で初めてこのタイプの店舗を構える。また、ダイイチも最大級面積の店舗で同SCへの集客増を狙う。
 
 岩田地崎建設が担う建設工事は順調に進んでおり、完成後の圧倒的な存在感を予感させるようにホーマック店舗の鉄骨は組み上がり始めている。夏空の下で陽を浴びた金属の躯体がまばゆく反射している。
 
 国道241号線沿いには、商業施設が数多く建ち並ぶ。さながら回廊のように両側に林立した小売店舗同士の競争も激しい。その中で、同SCは最新・最大をキーワードに年末に全貌を現すことになる。“音更回廊”の新たな象徴となる同SCの誕生で人の流れもまた大きく変わっていくことになりそうだ。


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