コープさっぽろ(本部・札幌市)は5日、藤野店(札幌市南区藤野3条6丁目)に近郊の農家が生産した野菜類や加工品を販売する「ご近所野菜 藤野農園」をオープンした。コープでは道内の各店舗内に地元で獲れた新鮮な野菜類を販売する「ご近所野菜」売場を設けているが、今回の取り組みはその拡大版で「道の駅風の地元農産品直売所」(中島則裕常務理事)。今後、各地でこうした店舗内農園を設置していく考えだ。(写真は、オープンした「道の駅風ご近所野菜 藤野農園」セレモニーと新鮮野菜が並べられた農園コーナー)
 
 コープさっぽろは、数年前から生産者を応援するとともに消費者に新鮮で安全な地元野菜を食べてもらおうと各店舗内に「ご近所野菜」コーナーを拡充してきた。昨年度は「ご近所野菜」の年間売上げが全店合計で10億円を超え、参加する生産者数も全道で1千農場(個人や生産法人含む)になっている。
 
 この取り組みをさらに拡大させていく契機として藤野店内にスペースを区切った専用のコーナーを設け、「道の駅風ご近所野菜 藤野農園」と名付けて消費者にアピールしていくことにした。
 
 藤野農園では、地元南区のほか喜茂別、真狩、長沼、千歳、栗山、江別など近郊の生産者64人が小松菜やトマト、ホーレン草などを直接持ち込んで販売する。また、新たに冷蔵・冷凍ケースを導入することで、たまご、コメ、漬物、ワイン、アイスと言ったこれまで揃えられなかった農産品、加工品を販売し通年営業できるようにしている。
 
「ご近所野菜 藤野農園」では、オープンした5日から7日までで100万円の売上げを見込み、年間では3250万円を売り上げたいとしている。
 
 5日のオープンに先立って道農政部食の安全推進局多田輝美局長や札幌市経済局農政部三部英二部長らが除幕式を行い、「ご近所野菜 藤野農園」のスタートを祝うセレモニーを行った。


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