三井住友ファイナンス&リース(本社・東京都港区)が建設する札幌市西区の「西野1条3丁目商業施設」の大規模小売店舗立地法にもとづく住民説明会が25日午後6時半から西野福祉会館で行われた。建物設置者のほか店舗運営の北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール(本社・札幌市)とサッポロドラッグストアー(同・同)、企画設計会社の担当者が集まった住民14人に概要を説明した。(写真は、西野1条3丁目商業施設の建設用地と配置図=上方が北、左は手稲左股通)
 
「西野1条3丁目商業施設」は、食品スーパーのJR生鮮市場とドラッグストアのサッポロドラッグストアーが平屋で並ぶ構造。JR生鮮市場が約790㎡、サツドラが約570㎡で合計1483㎡。店舗正面の手稲左股通に面して平面駐車場を配置し建屋の屋上にも駐車スペースを用意する。
 
 店舗面積に応じて大店立地法で定められた駐車場の収容台数は30台だが、常時では38台の収容が可能で積雪時の堆雪場所や従業員用を含めればトータルで123台分を確保している。駐輪場は4ヵ所で収容台数は33台。駐車場への出入り口は手稲左股通に面して2ヵ所、出口専用として北側の正路道路に面して1ヵ所。
 
 店舗新設の予定日は11月20日。営業時間は、JR生鮮市場が午前9時から午後7時、サツドラはセール期間など変更はあるが最長で午前7時から午後9時50分。
 
 大店立地法の届出を担当するコムリサーチの大村俊之代表取締役が交通量や騒音、廃棄物処理について説明、「交通量は混雑の予想される日曜祝祭日でも0・74で渋滞が起きる0・9よりも少ない。また騒音も近隣商業地域の昼夜基準を下回っている」と周辺住民に影響を及ぼさないことを伝えた。
 
 参加した住民からは「オープン時に臨時駐車場を用意するのか」、「出入口の交通整理はするのか」という質問や「周辺には北海市場や西友、コープさっぽろがありツルハもある。なぜ店を出すのか」と言う質問もあった。これに対して北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールの担当者は「競合店はどこでもある。店を増やす準備を進めて体制が整ったので出店することを決めた。商圏範囲は2㌔と考えている」と答え、サツドラ担当者も「消費は見込めるので出店を決めた」と語った。説明会は35分間で終了した。
 
 今回の西野1条3丁目商業施設は、食品スーパーとドラッグが同一建屋に入るコンビネーション施設で、坪数もトータル500坪と小回りの利く店舗。駐車場から店舗まで近く、買い回りの良い小規模店舗は今後の主流になる可能性が高く、札幌市内でもこうした小型のコンビネーション型商業施設が増えていきそうだ。


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