マックスバリュ北海道(本社・札幌市)は2013年3月度の売上高を公表したが、それによると全店ベースで対前年同月比107・3%、既存店では同107・0%と大幅に伸びた。同社は既存店の格安スーパーへの業態変更と新規出店で好調な売上げ持続、全店・既存店とも対前年同月を超えたのは10年9月から31ヵ月連続となった。
 
 同社の3月度が好調だったのは、格安業態の「ザ・ビッグ」が消費者の低価格指向を受けて好調に推移していることと、マックスバリュ店舗のリニューアルによる売上げ増が噛みあっているため。
 全店ベース、既存店ベースともに107%という高い伸びを示したのは、昨年2月度以来。
 
 同社の売上げが対前年同月比で100%を超え始めたのは10年9月度から。当時、「ザ・ビッグ」は4店舗だったが現在は16店舗に増えており、競争力を一段と高めリピーター客も確保。その勢いを維持しながら既存のマックスバリュ店舗をシニア層や個食化に対応したフロア構成、品揃えにリニューアル。価格で競争力を持つ「ザ・ビッグ」と品揃えや選ぶ楽しさで競争力を持つ「マックスバリュ」の2業態が好循環していることが100%超え行進を続けている要因。
 
 今期は7月にマックスバリュ新店舗を札幌市内に、ザ・ビッグの新設店舗を10月にも釧路市内に出店する予定。さらに既存店のザ・ビッグ転換も進めることで100%超えを持続させる考え。


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