コープさっぽろ(本部・札幌市)は、十勝管内幕別町の「さつない店」(札内豊町)を16日にリニューアルオープンした。衣料部門を地元業者から全国チェーンの三喜(千葉県柏市)に入れ替えたほか、ドラッグコーナーやデリカ部門を強化した。さつない店は2010年11月にオープンした環境配慮型のエコ店舗。リニューアルは今回が初めて。(写真は、コープさっぽろの札内店=2010年12月撮影)
 
 リニューアルのポイントは、①衣料分野の拡充②ドラッグコーナーを食品売場内に移設③デリカの強化――の3点。
 
 衣料はこれまで地元業者がテナントとして営業していたが、買い物客のニーズに合致していなかったこともあり伸び悩んでいた。このため、全国チェーンでコープさっぽろの道内約20店舗にテナント入居している三喜に切り替え、売場面積もこれまでより100坪増やし300坪にした。三喜は十勝管内初出店になる。
 
 ドラッグは、コープが手掛けているシーズドラッグが展開しているが、食品売場のフロアに取り込み同一レジで対応できるようにし、「いしかわ店」(函館市石川町)と同様のタイプにしている。
 
 また、デリカコーナーには、コープの店舗としては最大尺数の冷ケースを導入し、デリカが強い「ルーシー店」(札幌市白石区)、「ソシア店」(同市南区)と同様にした。
 
 さつない店は、コープさっぽろが07年にコープ十勝と統合して以降で初の新規店舗。店舗面積はテナント部分も含めて約1400坪。国道38号線を挟んでアークスグループの福原(帯広市)と向かい合っていることから食品スーパーの“札内戦争”と言われている。
 
 コープさっぽろの担当者は、「今回のリニューアルで店舗の競争力は高まる。福原への対抗力とともに衣料専門店のしまむら札内店や北雄ラッキーの衣料館札内店とも十分に戦えるようになるだろう」と語っている。


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