昨年2月に自己破産した協同組合静内ショッピングセンターが運営していた「ピュア」(新ひだか町静内御幸町2丁目)の食品売場を担当する後継テナントの公募にトライアルカンパニー(本社・福岡県)とマックスバリュ北海道(同・札幌市)が名乗りを上げていることが分かった。施設を所有する町が18日を最終日に公募していたもので、2社は2月中旬をメドにプロポーザル提案を行い3月末までに町が1社を選択する。
 
 「ピュア」は、協同組合静内ショッピングセンターと旧静内町(現新ひだか町)が17億円を投資して1986年にオープンした町街中心部の商業施設。しかし、郊外の大型店進出などによって2002年に同組合は民事再生法を申請、再建を目指していた。
 
 民事再生計画を実行中の昨年1月に食品を担っていた核店舗の「ピュア食品」が自己破産申請、連鎖して同組合も自己破産に至った。
 その後、町が融資金回収のため施設をすべて取得、昨年12月から後継テナントの公募を始めていた。
 
 18日を期限にプロポーザル公募の参加意向受付を実施、「数社からの参加意向があった」(石原商工観光課長)としていたが、25日に開かれた町議会経済常任委員会で明らかにされたのが、トライアルカンパニーとマックスバリュ北海道の2社。
町は2月中旬までに2社の企画提案を受け付け、3月末までに1社に絞り込む予定。
 
 トライアルカンパニーは、カウボーイの後継として出店した大型デイスカウントストアを中心に新店も含めて全道で17店舗を展開。昨年からは中小型の食品スーパーも江別市内や札幌市内、苫小牧市内に相次いで出店している。マックスバリュ北海道は、新ひだか町内に既に1店舗を運営している。


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