マックスバリュ北海道の激安食品スーパー「ザ・ビッグ」が、20日にオープンした「東雁来店」(札幌市東区東雁来10条3丁目)で同社展開の食品スーパーのうち2割を超えた。「ザ・ビッグ」は、通常の「マックスバリュ」店舗より食品など日常的に購入する商品を2~3割低価格で販売するディスカウント店で2年前から既存店の「ザ・ビッグ」化を進め、短期間で2割超の店舗数に達した。(写真は、オープンしたザ・ビッグ東雁来店と買い物客で賑わう店内)

  
「ザ・ビッグ」は、2年前のプライスマート平岸店(同市豊平区平岸2条2丁目)の転換から始まった。当初は、同業者から「採算を度外視した低価格で、長くは続かない業態」と言われていたが、ローコストでの運営ができるように店内作業の効率化やパート従業員の比率を高めるなどオペレーションの改革と仕入れを既存のバイヤーとは別にした専門部隊にして標準化、ディスカウント化が継続して行える体制を組み「ザ・ビッグ」転換を促進、軌道に乗せた。
 
「ザ・ビッグ」の運営ノウハウは、イオングループのマックスバリュ西日本などから導入したものだが、「すべての商品を安くするのではなく、生鮮食品や生活必需品の中で買い物頻度の高いもの、つまり毎日買うようなものを中心に低価格で販売している」(齋藤靖尚DS事業本部長)
 
 東雁来店は、「ザ・ビッグ」の16店舗目で札幌市内では9店舗目。マックスバリュ北海道は、食品スーパー業態として「マックスバリュ」を37店舗、「ザ・ビッグ」16店舗、「ジョイ」(合併した旧住友石炭鉱業のストアネーム)10店舗、「札幌フードセンター」(前身の札幌フードセンターストアネーム)など9店舗を展開している。東雁来店のオープンで、「ザ・ビッグ」は総店舗数73のうち16店舗、22%と2割を超えた。
 
 また、東雁来店の周辺には、「ザ・ビッグエクスプレス栄町店」(同市東区北41条東17丁目)、「同モエレ店」(同区東苗穂13条2丁目)があり、札幌市内で初の「ザ・ビッグ」ドミナントを形成する。
 なお、同社は11月初旬に「マックスバリュ」の新店として滝川本町店(滝川市)をオープンする。


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