ディスカウントストアを全国展開しているトライアルカンパニーは17日、道内17店舗目、札幌市内では6店舗目となる「スーパーセンタートライアル富丘店」(札幌市手稲区富丘2条4丁目)をオープンした。出店場所は、コープさっぽろや旭友ストアーが営業していた場所で、今度のトライアルで3店舗目。「地域の支持を集め、必ず成功させたい」(福田大介富丘店ストアマネジャー)と、“因縁の立地”にも強気な姿勢を見せている。(写真は、オープンした富丘店と250円弁当のコーナー)

 
 「スーパーセンタートライアル富丘店」は、国道5号線に面した1階部分が食品フロアー、地下1階部分がドラッグやカー用品、ペット用品、服飾・ホームフアッション、電化製品などのフロアー。各フロアーは約400坪で2層の800坪はトライアルにとって初の中規模スーパーセンター。
 
 地下1階のホームセンター的要素の品揃えでは、買い物頻度の高い商品を豊富に揃えたほか北海道の冬の必需品である除雪関連商品も充実させた。
 
 食品フロアーは、地域で一番安い価格を打ち出し、例えば250円弁当や低価格惣菜で高齢者など近隣住民の買い物ニーズに応える体制を取っている。
 
 ただ、出店した場所はかつてコープさっぽろや旭友ストアーが営業したものの業績不振で撤退した場所。業界では、食品スーパーは成り立たない因縁の立地とされているが、福田ストアマネジャーは、「地域で一番の価格を提供してお客様の支持を得ることで結果的に成り立っていくだろう。当社としては地域の支持を得る努力をしていくだけ」と淡々と語る。同店の売上高は23億円程度と見込まれる。
 
 近隣には、同じトライアルの手稲店(札幌市手稲区前田5条13丁目)がある。「手稲店の売上げに影響を与えるだろうが、お互いに切磋琢磨してトライアルとしてのシェアを高めていきたい」(福田ストアマネジャー)。
 
 福田氏は今年2月から篠路店(札幌市北区太平1条1丁目)ストアマネジャーを務め、今回富丘店ストアマネジャーに異動した。
 富丘店の周辺には、函館本線の跨線橋を超えて津司が展開する「現金問屋手稲店」(同区前田4条7丁目)、マックスバリュ北海道のディスカウント店「ザ・ビッグエクスプレス前田店」(同区前田8条10丁目)がある。手稲地区は食品スーパーの低価格競争がより熾烈になりそうだ。


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