アークスが今年5月から札幌市中央区南13条西11丁目の本社隣接地に建設していた事務棟が完成、2日に開所式を行った。4階建てで延床面積は約1525㎡。アークスの人事企画グループや事務集中センター、役員室などが入り70人がこの事務棟で勤務する。横山清社長は、「全国の小売業の情報を集約して新しい戦いに挑む拠点がここ。食品スーパーのホットな拠点にする」と事務棟の狙いを強調した。(写真は、開所式で挨拶する横山清社長と完成した事務棟)
 

 事務棟の投資額は2億2000万円。1階は会議・商談スペース、2階は事務集中センターとコミュニケーションラウンジ、3階は店舗開発グループや経営企画グループ、コンプライアンスグループ、業務改革室、人事企画グループ、財務・経理グループ、総務グループ、4階は役員フロアや役員会議室、経営監査グループがそれぞれ入る。

 
 10月1日の組織改正で新設した事務集中センターは、ユニバースとジョイスを除くアークスグループ各社の買掛金や給与計算などを行い、人事企画グループは採用から教育まで一貫して行う体制を整えた部署でいずれもこの事務棟で執務をスタートさせる。

 
 2階のコミュニケーションラウンジは、アークス女性陣4人が設計したもので、これまでのアークスにはなかった取り組み。設計に携わった三浦恵美子経営企画グループマネジャーは、「話しやすくてまた来たくなるように配慮した。男女ともに受け入れられるカラーにしました」と語る。

 
 事務棟に入らないアークスの部署はカードグループと情報システムグループ、社長室。これに関して浅田英嗣経営企画グループゼネラルマネジャーは、「本社ビルの5階をITフロアにするため。これまでカードグループが入っていたが、情報システムグループもここに集約させて1本化させる」としている。

 
 なお本社ビル6階は事務棟移動に伴って空きスペースができるため、新たに東光ストアの管理部門が入る。これに伴って東光ストア本社(札幌市白石区東札幌1条1丁目)には同社の商品部が移動する。

 
 開所式で横山社長は、「2013年2月期は『与作がイチゴを食う』ことになりそうだ。つまり、4390億円の売上高で150億円の税前利益、90億円の税引き後利益を確保できそう。いずれにしても、新しい連帯で時空を超えて地域社会に貢献するのが当社の目標。この事務棟は、テレビ会議など次世代システムがフル活用できる設備が整っている。全国の小売業の情報を整理して新しい戦いに挑む拠点がここで、食品スーパーのホットな拠点になるだろう。今後も道民、国民はいろんなことに遭遇するが、食を中心に安全、安心、健康を身を呈して守り抜く覚悟」と決意を披露していた。

 

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