札幌市豊平区月寒東に計画されている大規模小売店舗の建設工事が始まっている。家電量販店のケーズデンキを核店舗に食品スーパーやリサイクルショップが出店する月寒東ショッピングセンターの名称で商業集積が進む予定だが、現時点で出店が固まっているのはケーズデンキのみ。来年3月の完成、オープンに向けてケーズデンキの建設工事を先行させながら食品スーパー、リサイクルショップのテナント誘致を進めるものと思われる。(写真は、建設工事が始まっている月寒東ショッピングセンターの予定地)

 

 

出店場所は、月寒東4条11丁目と5条13丁目の道道西野白石線を挟んだ北翔クロテックドームの向い側で、八紘学園の所有地。計画では同学園から日本エステートが土地を借りて建物を建設、リースバック形態で出店企業に賃貸する。工事施工は日本国土開発。

 

店舗構成は、建物3棟に分かれており、物販A棟は2階建てで1階部分は駐車場、2階店舗は床面積約1万1000㎡の大型専門店、物販B棟は平屋の床面積約3000㎡の食品スーパー、物販C棟は同じく平屋で床面積約700㎡のリサイクルショップが計画されている。

 

8月1日に札幌市に提出された大規模小売店舗立地法の届け出によると、具体的に出店が決まっているのは、デンコードーがフランチャイズ展開しているケーズデンキのみ。他の店舗に関しては具体名がなく交渉の最終段階とみられている。

 

店舗面積は、ケーズデンキが6320㎡、食品スーパーが2034㎡、リサイクルショップが752㎡で3棟の合計店舗面積は9106㎡となる。

 

9月中旬時点での工事進捗状況は、大型重機を使った地盤工事の段階。ケーズデンキ店舗の上を通る送電線と送電鉄塔の改良工事とみられる作業も行われている。

 

食品スーパーの有力候補とされているのは、コープさっぽろとマックスバリュ北海道の2社。アークスグループは近隣にスーパーアークス月寒東店を展開、札幌に積極出店を進める帯広市に本拠を置くダイイチも白石神社前店が同一商圏内にあるため出店の可能性は低いと見られる。

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