今年度の札幌市内大型商業施設開発物件として注目されている仮称・月寒東ショッピングセンター(札幌市豊平区月寒東)の出店企業がなかなか決まらない。当初は7月下旬にも大規模小売店舗立地法の届出、8月上旬に開発行為申請というスケジュールだった。来年3月下旬のオープンはずれ込みそうだ。(写真は。仮称・月寒東ショツピングセンターの建設予定地)
 
 仮称・月寒東ショッピングセンター(札幌市豊平区月寒東)は、月寒東4条11丁目と5条13丁目の道道西野白石線を挟んだ北翔クロテックドームの向い側で、八紘学園の所有地。
計画では敷地面積約3万5000㎡の土地に物販店舗3棟(延床面積1万9300㎡)を建設。物販A棟は2階建て、1階部分は駐車場、2階店舗は約1万1000㎡の大型専門店、物販B棟は平屋の約3000㎡で食品スーパー、それに約700㎡の物販C棟から構成される。
 
 札幌市内の流通業者によると、「核テナントとなるA棟には家電量販店のケーズデンキがほぼ決まっているようだが、B棟の食品スーパーは絞り込めていないようだ」と語る。
 
 一部には、ケーズデンキがテナントリーシングも担当していると言われており、これまでに3社(ダイイチ、マックスバリュ北海道、コープさっぽろ)が意欲を見せたという。最近になってダイイチは出店見送りを決めたとされ、現在はマックスバリュ北海道とコープさっぽろが調整を進めていると言われている。
 
 開発主体となる日本エステート(札幌市)が、道の大規模集客施設の立地に関するガイドラインに基づいて3月末に周辺住民に行った出店説明会で示されたスケジュールは、7月下旬大店立地法届出、8月上旬開発行為申請、建築確認申請、9月下旬建築工事着手、2013年3月下旬開店というものだった。当初は、5月中に具体的出店企業が決まる予定だった。
同ショッピングセンター予定地は、人口密集地を背にした立地となることから食品スーパーとしては不適という業界の声もあり、テナント料など出店条件面での交渉次第ということになりそう。
 
 いずれにしても、出店スケジュールが後ずれしていることから来年3月末のオープンは厳しい情勢だ。


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