イオングループのマックスバリュ北海道は9日、留萌店(留萌市南町4丁目)をリニューアルオープンした。節電対策としてイオングループは6月1日から開店時間を午前7時に繰り上げており、留萌店でもこの日、早朝にもかかわらず開店前には買い物客が入り口前に行列を作った。予定より少し前に開店、リフレッシュした店内で買い物客らはお目当ての商品を早速買い求めていた。(写真上段は店舗概観=左、オープンとともに流れ込む買い物客、下段は人気のマックスベーカリーコーナー=左と拡充した惣菜売場)

 マックスバリュ留萌店が営業を始めたのは1997年8月。当時は、同社の前身である北海道ジャスコが展開する店舗で、店舗の概観や内部のレイアウトはマックスバリュ店舗の初期のタイプ。

 店舗内にドラッグストアのツルハをテナントとして導入した10年ほど前に小幅な改装をしたが、その後は手をつけていなかった。

 今回は3日間休業して開店以来となる大幅リニューアルを実施、入り口を中央から右に移動させて買い物客の動線を変更したほか、人気のある『マックスベーカリー』コーナーを拡充、惣菜部門も充実させた。また、水産コーナーの対面販売をやめ、調理が必要な場合はインタホンで売場担当者を呼び出すことにして効率化を図った。

 約2500㎡の店舗面積は変わらないが、全体的にゴンドラを更新して坪当たり売り上げを向上させる取り組みも行っている。

 留萌店は、同社の店舗の中でも年間17億円程度を売り上げ、上位に入る基幹店舗。ただ、ピーク時に比べて売り上げは年々減少しているため、リニューアルによって2ケタの伸びを確保したい考え。

 山尾啓一社長は、「初期のマックスバリュ店舗は8店舗ほどあるが、順次リニューアルや価格を追求した『ザ・ビッグ』への業態転換を行っている。お客様の要望を取り入れて今後も改装を続けて行く」と語っていた。旧タイプのマックスバリュ店舗として残っている深川店(深川市)が次のリニューアル候補になりそう。

 留萌店は、ホームセンターのホーマックや三省堂書店とのネイバーフット型のショッピングセンターを形成している。営業時間は午前7時(9月2日まで)から午後11時。なお、近隣には食品スーパーとしてコープさっぽろ「るもい店」(留萌市野本町)がある。


2人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。