札幌市の西部で大型ホームセンターが11月に相次いでオープンする。西区発寒でホーマックが「スーパーデポ発寒追分通店」を、埼玉県上尾市に本社を置く住生活グループのLIXIL(リクシル)ビバが手稲区富丘に「スーパービバホーム手稲富丘店」をそれぞれオープンさせ、札幌の西部地区は売場面積1万5000㎡を超える大型ホームセンターの競争が過熱する。(ホーマック発寒追分通店の出店予定地=左と開発行為が進み始めたスーパービバホーム手稲富丘店)
 
 開発が先行しているのは、スーパービバホーム手稲富丘店。国道5号線沿いの富丘2条2丁目で面積2万㎡の土地に売場面積1万5000㎡級の大型ホームセンターを建設するもので、2月初めから土地形状を変更する開発行為が始まっている。
 
 大規模小売店舗立地法の届出はまだ行われていないが、店舗完成時期は11月30日。この大型ホームセンターは、食品スーパーも一体化した施設となる見込みだが、食品スーパーの候補とされたダイエー、ダイイチは出店を見送った模様。
 
 近隣には、ラルズストア宮の沢店、ホーマック宮の沢店がある。
 
 一方、ホーマック発寒追分通店の予定地は、発寒9条14丁目で追分通と桑園発寒通が交差する北東の土地。追分通の北方向は交差点から函館本線の高架が始まっているため、店舗の駐車場出入り口は桑園発寒通側になる見通し。
 
 現在、まだ一部が駐車場として利用されており開発行為は始まっていない。3月に開発行為許可申請と大規模小売店舗立地法の届出が行われ、4月から建設工事に入り11月中旬の完成を目指す。
 
 近隣には、しまむらやAvailが出店する西宮の沢ファッションモールのほかコープさっぽろ西宮の沢店がある。
 
 ふたつの大型ホームセンターの距離は約2㎞足らずしか離れていないため、商圏は重なる。
 
 1万5000㎡級の大型ホームセンターは、札幌圏ではジョイフルエーケーの屯田店(北区屯田)、大曲店(北広島市大曲)、ホーマックのスーパーデポ西岡店(豊平区西岡)の3店舗がある。11月にオープンするふたつの大型ホームセンターで札幌圏のホームセンター競争は激しさを増すことは確実。
 
 なお、ホーマックは札幌市厚別区にも来春オープンを目指して大型ホームセンターの建設を進める。


この記事は参考になりましたか?