セイコーマートは、和菓子の製造・販売をしている札幌市の三栄製菓の全株式を取得、子会社化した。既に同社の串団子や大福餅をセイコーマート店舗で販売している。セイコーマートは、日配品など賞味期限の短い食品を生産しているメーカーをグループする方向で進んでおり、三栄製菓の子会社化は11社目。今後も、技術力のある食品メーカーのグループ化を図る。(写真は、三栄製菓の工場)
 
 三栄製菓は、西区発寒17条3丁目5―27に工場と事務所を持つ。串団子や大福餅のほか、祝いの席に出される鯛やえびをかたどった和菓子、羊羹などの口取りと呼ばれる和菓子を製造、販売している。
 
 2010年度の売上高1億円で、従業員はパート、アルバイトを含めて38人。
セイコーマートは昨年、同社株式を取得しグループ化した。
 
 既に、串団子や大福餅の取り扱いを始めている。セイコーマートでは、これらの商品を別の大手メーカーから仕入れて販売していたが、三栄製菓の商品に切り換えた。
 
 三栄製菓の売上げの半分程度がセイコーマート向けで占められている。セイコーマートでは、今後三栄製菓の設備更新や商品アイテムを増やして、取り扱いを3倍に増やす計画。
 
 セイコーマートは賞味期限の短い商品を生産するメーカーの株式を取得して、グループ化を進めている。
 
 グループの食品製造会社は、冷凍食品・冷菓卸の「協立乳品」、100円総菜など食品製造の「北燦食品」、漬物製造の「北香」、水・氷などを製造する「京極製氷」、牛乳・乳製品製造の「豊富牛乳公社」、冷菓製造の「ダイマル乳品」、麺類を製造する「丸吉梅沢製麺」、海産物製造の「北嶺」、タレ、スープ、味付け肉を製造する「北源」、卵焼き製造の「北海千日」の10社で、今回の「三栄製菓」の子会社化で全11社になった。
 
 このほかにも、野菜類を生産する農業生産法人として「長沼アグリ」、「滝川アグリ」など4社もグループ化している。



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