コープさっぽろは3日、リニューアル工事をしていた小樽南店(小樽市入船1丁目)をオープンさせた。午前9時の開店前に買い物客150人以上が行列を作ったため、5分早めて店内に誘導。店内は一時身動きできないほど混みあった。コープさっぽろは、リニューアルによって小樽南店の売上げは前年より6%伸びると見込んでいる。(写真はオープンを待つ買い物客の行列と混みあう店内)
 
 小樽南店はコープさっぽろの自社所有店舗。築37年でこれまでに大掛かりなリニューアルをしてこなかった。改装期間が長期に及ぶことから一時は代替地に新店を建設することも検討したが、適当な土地が見つからず現店舗でのリニューアルを決めた経緯がある。
 
 10月10日に一時閉店し、23日間をかけて2階の食料品フロアを全面改装。床や天井、冷機ケースのほか照明は蛍光灯からLEDに全面変更した。
 
 投資額は約3億円でそのうち冷機ケースの交換に半分以上を費やした。
 
 売場面積は以前の1800㎡を踏襲、畜産と水産のコーナーを入れ替えたり好調なパン売場を増やした。またレジ台数も10台に増やした。
 
 外観は、コープさっぽろがエコ店舗で推進している木の外壁を採用した。
 
 改装オープニングセールとして4日は北海道産玉ねぎ5㌔500円、道東産あさり貝1㌔580円、マルちゃん玉うどん3食入り100円などお買い得商品が揃えられている。また5日は新物干しししゃもオス20尾580円、生キンキ1尾995円などが用意されている。
 
 渋谷泉店長は、「小樽南店は近隣の買い物客が多く、毎日歩いて買い物にきていただく利用者のために品揃えを工夫している。改装前も前年売上げをキープしていたが、リニューアルによって売上げは10%ほど伸びると見込んでいる」と語っている。
 
 小樽南店の年間売り上げは約25億円でコープ店舗の中で上位15番目。利益面で見ると減価償却が終わっていたために8位の収益店舗だった。リニューアル投資に3億円をかけたため、今後減価償却が増えてくるが、売上増でカバーし収益店舗の地位を維持していく考え。


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