北海道胆振東部地震の影響が懸念されていた食品スーパーの9月度だが、2日に売上高前年比を公表したダイイチ(本社・帯広市)によると、全店ベースで前年同月比13・9%増になるなど大きく伸びた。(写真は、6日朝から通常営業ができた旭川市の豊岡店)

 同社は、地震が発生した午前3時過ぎから3時間後の午前6時に社員が本社に集まり、鈴木達雄社長の陣頭指揮で商品調達を全社一丸で実施。このため、震災後にも乳製品や納豆など一部を除いて商品が順調に集まり、旭川や帯広の店舗では、「他の店にはないがダイイチにはある」という話が口コミで広がって来店客が増えた。

 店舗の復旧も早く、旭川ブロックは2店舗の電源が早期に戻ったため6日朝から通常営業、午後にはさらに2店舗が通常営業に戻った。帯広ブロックは、7日に2店舗が通常営業を再開、札幌ブロックも清田店を除いて7日から通常に戻った。

 この結果、全店ベースの売上高は前年同月比113・9%、既存店ベースは同111・4%と二ケタ伸びた。
 部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 115・8%
■水産 110・9%
■畜産 114・2%
■惣菜 110・2%
■デイリー 111・6%■一般食品 114・9%
■日用雑貨 125・6%
■その他 124・3%
 客数は同107・9%、客単価はどう105・6%だった。
 同社は9月が決算月。通期の売上高前年比は、全店が前期比103・4%、既存店は同101・2%になった。


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