札幌市に本社を置く株式上場3スーパーマーケット(SM)の8月度売上高前年比によると、3社とも既存店ベースで前年同月比100%を超えるなど順調だった。(写真は、福原が展開する「ビッグハウス釧路店」)

 北海道の8月は、天候不順で雨や曇りの日が多く、日照時間も例年より少なく気温も低めで推移した。こうした天候だったものの、SM売上高は堅調だった。

 北海道と北東北でSM8社を展開する持ち株会社のアークス(本社・札幌市中央区)は、全店売上高が前年同月比100・4%、既存店売上高は同100・2%で2ヵ月ぶりに全店、既存店ともに前年を超えた。
 客数は、全店が同98・8%、既存店が同98・6%で客数減のトレンドは1年以上続いている。一方、客単価は全店が同101・7%、既存店も同101・7%で、客単価の上昇は1年以上継続、客数減を客単価アップで補い売り上げ増につなげる構図になっている。

 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、全店売上高が前年同月比103・8%、既存店売上高は同102・0%になった。生鮮食品の中で、青果は相場高も手伝って順調に伸びたものの、畜産はレジャー需要の減少で振るわなかった。客数は非公表だが、前年並みになった模様。

 北雄ラッキー(同・同市手稲区)は、全店売上高が前年同月比100・8%、既存店売上高は同100・0%。相場高によって青果部門が伸びたほか食品全般が同101・3%(全店ベース)と、「天候不順だったが、既存店が久しぶりに前年をクリアするなど健闘した」(広報)。客数は同98・5%、客単価は同101・6%(いずれも既存店)だった。


この記事は参考になりましたか?