地下鉄の主要な駅で見かける麦焼酎「iichiko」のポスター。毎月新しくなるポスターに足を止めた人も多いだろう。そんな粒揃いのポスターを集めた企画展が、21日から札幌市中央区のチ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)で開催されている。IMG_5493(写真はオープニングセレモニー後にポスターを見て回る大見英明理事長=右と三和酒類の下田雅彦代表取締役)

「iichiko message展」と名付けられたこの企画展は、22回目で北海道では初開催。iichikoを道内で一番多く売っているコープさっぽろ(本部・札幌市西区)と三和酒類(本社・大分県宇佐市)が合同で開催しているもので、21日にはチ・カ・ホ駅前地下広場でコープさっぽろの大見英明理事長と三和酒類の下田雅彦代表取締役が参加したセレモニーが行われた。

 大見氏は、「以前からiichikoのポスターの価値の高さを感じていた。今回、札幌の皆さんにクオリティの高さを感じてもらい三和酒類も知ってもらいたい」と挨拶。下田氏は、「コープさっぽろと当社は人と食を繋ぐという理念で共通している。ポスター展を通じて当社やiichiko商品をより多くの人に知ってもらいたい」と話した。この企画展には、約30枚が展示され、26日まで行われている。三和酒類の商品も紹介されている。

 三和酒類は、1984年からB0判(1030mm×1456mm)のiichikoポスターを毎月制作するとともにクリスマスシーズンにも1枚制作、年間13枚を作って全国の主要な地下鉄駅に掲示している。スタート時から写真を撮影しているのは写真家の浅井慎平氏。8月のポスターは、爆発前のハワイ・キラウェア火山周辺の岩石の風景が使われた。これまでに444枚を制作。ポスターを含め商品デザインなどは当初から日本ベリエールアートセンター(東京都中央区)が担当している。

 毎月、全国で1610枚を全国地下鉄主要駅に掲示。札幌では東西線、南北線、東豊線の駅に73枚が掲示されている。テーマは「日本の原風景」。最初のころは日本国内で撮影してきたが、「国内で原風景を探すのが難しくなってきたので、10枚目以降はヨーロッパやアメリカ、中東での撮影がメインになっている」(米田智之営業部副部長)という。

 


3人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。