「イトーヨーカドーVS.北海市場」ーー10月上旬、札幌市北区屯田で総合スーパー(GMS)と中規模スーパー(SM)の戦いが始まる。2店舗は新琴似通を挟んで向かい合う立地。相乗効果を生むか、相殺効果を生むかーー流通関係者や地域の買い物客が注目している。20180608_160809(写真は、北海市場が出店するジョイフルエーケー屯田店の園芸・リフォーム&エクステリア館の売り場跡)

 札幌市内で中規模の食品スーパー「北海市場(ほっかいいちば)」を6店舗展開しているモリワキ(本社・札幌市西区)。同社は10月上旬、大型ホームセンター「ジョイフルエーケー屯田店」(札幌市北区屯田8条4丁目)内に出店する。出店場所は、新琴似通沿いの園芸館・リフォーム&エクステリア館の売り場があったところ。ジョイフルエーケーは今年4月、同店北側に新館を建設、同売り場を移設しており、その空きスペースに北海市場が入る。

 向かい側に大型店舗を構えるのはイトーヨーカドー屯田店。1999年に開業したGMSで、2002年に開業したジョイフルエーケー屯田店とともに、北札幌ニュータウン「季実の里」の中核商業施設として住民の生活を支えてきた。

 巨艦2店舗は、相互補完の関係にあったが、10月上旬に「北海市場」が営業を始めると、この関係が崩れる。北海市場の店舗面積は約800坪(2638・32㎡)が予定されており、これまでの北海市場に比べて3倍近い広さ。イトーヨーカドー屯田店1階食品売り場との真正面対決は避けられそうにない。

 GMSの門前にSMが店舗を構えるケースは、札幌市西区の「イオン発寒ショッピングセンター」と「北雄ラッキー発寒店」の例がある。買い物客の目的や所要時間の棲み分けで両店は共存している。屯田地区が共存に落ち着くにしても序盤は互いの出方を見るサービス競い合いの肉弾戦となりそうだ。


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