食品スーパー(スーパーマーケット=SM)で東京証券取引所ジャスダック市場と札幌証券取引所に上場しているダイイチ(本社・帯広市)の2018年6月度売上高前年比が2日、公表された。それによると全店は前年同月比105・1%、既存店は同102・8%となり4月からSM業界に広まっていた停滞感を払拭した。IMG_0139(写真は、旭川市内の「ダイイチ豊岡店」)

 今年の6月は、暦の関係で昨年よりも土曜日が1回多い日取りになった。このため、食品スーパーの売上高も通常月よりも1~1・5ポイントのアップが見込まれていたが、ダイイチの売上高はそれ以上の数値を確保した。

 全店ベースの前年同月比105・1%、既存店ベースの同102・8%は今年2月以来の高い伸び。食品スーパー各社は今年3月から売上高が低迷、既存店ベースでは前年を割り込む状況が続き、天候不順も重なって今年後半に向け懸念が広がっていた。

 ダイイチによると、「土曜日が1回多かったことと6月から創業60周年キャンペーンを大々的に始めたことが影響しているのかもしれない」という。同社の帯広ブロック10店舗、札幌ブロック5店舗は予算を達成、価格競争が激しい旭川ブロック8店舗も持ち直している。

部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 103・3%
■水産 103・4%
■畜産 107・6%
■惣菜 104・6%
■デイリー 104・8%
■一般食品 106・5%■日用雑貨 103・2%
■その他 96・0%
 なお、客数も回復し前年同月比103・5%、客単価は同101・5%になった。


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