コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が、全108店舗の店内撮影をフリーにした。「インスタ映え」する陳列ディスプレイを組合員同士でSNS発信をしてもらうなどして来店に繋げるのが目的。食品スーパーの多くは買い物客の店内撮影を禁止しているが、コープさっぽろはいち早く解禁、組合員同士による店舗情報の交換を促進する。20180619_174324
20180619_174229(写真は、「コープさっぽろ新道店」の陳列ディスプレイ)

 コープさっぽろの広報によると、「5月末から全店で店内撮影できるようにしました。店内撮影OKのPOPなどが貼り出されていない店舗もありますが、全店長には周知しています」と言う。

 SNSで発信する際には人物が映っている場合、個人を特定できないようにするか本人の同意が必要。また、公序良俗に反する写真などは禁じられている。
 多くの食品スーパーでは、陳列方法などにノウハウがあるため、店内撮影は原則禁止されている。また、SNS発信の乱用が想定されるのも懸念材料。

 こうした中で、コープさっぽろが全面解禁したのは、マス広告以外に組合員同士のSNS発信で売り場をPRしてもらうため。大見英明理事長も、「買い物が驚くような体験、びっくりするような体験であれば、写真を撮って自分で宣伝したくなるもの。店舗がメディアになる可能性がある。組合員さんが感動して組合員さん同士で発信してもらえれば新たな宣伝手法になる」と話している。

 新商品や季節商品のコーナーでは、陳列ディスプレイに凝った演出が施されている場合がある。店内撮影が解禁されることで買い物客の関心が高まれば、食品スーパーに足を運ぶ動機に繋がりそうだ。


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