食品スーパーのジェイ・アール生鮮市場は、札幌市北区新川2条1丁目に新川店を28日にオープンさせた。同社にとっては3年ぶりの新店。ジェイ・アール生鮮市場はこれで8店舗になる。新川店周辺には、スーパーアークス北24条店やダイイチ八軒店があり食品スーパーの競争は激しい。生鮮食品に強い同店の出店で、買い物客の奪い合いが進みそうだ。(写真はジェイ・アール生鮮市場新川店の開店を待つ買い物客と店内)

 

オープン2日目の29日には、午前10時の開店前に買い物客約50人が行列を作った。
「ジェイ・アール生鮮市場」を展開する北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールは、新店でもテープカットなどのオープンセレモニーを行わずに淡々と開店時刻に買い物客を招き入れるのが慣例になっている。

 

新川店の開業でも特段のオープンイベントはなく、店内でささやかな振る舞い酒が希望者に提供されただけ。また、商品についてもオープン特価を設定せず、何名限定というような商品もなるべく置かない方針を貫いている。「いつ買い物をされても同じ価格で提供することが、サービスに繋がる」(北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール鈴木健三営業部長)という考えからだ。

 

新川店の店舗面積は約1200㎡。一般的な食品スーパーよりも一回り小さいが、他のジェイ・アール生鮮市場とほぼ同じ面積を踏襲している。生鮮食品を除いたSKU(在庫保管単位)は3000ほど。

 

この日のチラシでは、北海道産レタス中サイズ1玉50円、北海道産豚肉ロースとんかつ用・薄切り88円(100g当たり)、北海道産大根サイズ大1本78円などが目を引く。
新川店の年間売り上げは約15億円程度を見込んでいる。

 

鈴木営業部長は、「商圏は2㌔㍍ほどだが、激戦区なので鮮度管理に力を入れて、当店の“見切り販売をしない”方針を貫き、集客を増やしたい。お客様はいつ来店されても新鮮な食品がお買い上げいただけるように欠品しないように仕入れに工夫する。徒歩や自転車で毎日来られるお客様を大事にして小さな積み重ねをしていきたい」と語っている。

 

営業時間は午前10時から午後7時で正月の2日間のみ休業。

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