北海道のイオングループ2社(イオン北海道、マックスバリュ北海道)は、29日から「トップバリュ手巻きおにぎり」の紅鮭、炙りたらこの2種類の具材を海洋生物や環境に配慮する持続可能な漁業の普及に努める団体「MSC」が認証した具材に切り替えた。MSC認証具材のおにぎりの販売は大手小売としてはイオングループが世界初。MSC紅鮭おにぎり成分表示なし(写真は、MSC認証具材を使ったトップバリュ手巻きおにぎり紅鮭)

 MSC(海洋管理協議会)は、持続可能な漁業を推奨するため1997年に設立された独立の非営利団体。MSCが定めた「持続可能な漁業のための原則と基準」に基づき、この基準をクリアした漁業を第三者認証機関が認証、その水産物にはMSCの認証マークが与えられる。認証製品は2016年12月現在で全世界約2万3000品目、日本では約280品目。

 北海道のイオングループが具材に使用するMSC認証の紅鮭は、アラスカのブリストル湾で最も脂がのる6~7月に獲れたものを使用、振り塩後に一昼夜じっくり熟成させて紅鮭の旨みを凝縮させ、ふっくらと焼き上げた。
 MSC認証のたらこは、卵を持つ2~4月に獲れたスケソウダラのもの。一昼夜、イオンオリジナルのタレに浸けて味をしみ込ませた後で香ばしく炙った。

 使用している海苔は、国産の中でもくちどけが良く、おにぎりと相性の良い有明海産海苔に限定している。海苔に無数の小さな穴を開けて噛み切りやすいようにしている。
 価格は、紅鮭が本体価格128円、炙りたらこが同108円。道内の「イオン」、「イオンスーパーセンター」、「マックスバリュ」の108店舗(ザ・ビッグ各店とイオンの旭川春光店、根室店、厚岸店を除く)で取り扱っている。


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