食品スーパーの豊月(本部・苫小牧市、本社・芦別市)は5日、苫小牧市双葉町2丁目に「フードD365(サンロクゴ)双葉店」をオープンさせた。旧「フードD双葉食彩館」を建て替え増床したもので、店舗面積は旧店の350坪から540坪に増え、地域の買い物ニーズに広く対応できるようにした。IMG_8546(写真は、5日オープンしたフードD365双葉店)

 旧店舗は、1991年に道央市民生協(現コープさっぽろ)から取得した店舗で、豊月が93年からディスカウント(DS)戦略を取り始めた際の最初の店舗。以降、DS路線で成長を遂げていくきっかけになった。その後、同社は全店を品質重視の「食彩館」へ業態変更。しかし、消費者の価格志向が高まっていることを受け、昨年秋からほぼ10年ぶりにDS路線に切り替え、店舗名も毎日が低価格という意味を込め「365」(サンロクゴ)に切り替えている。
「双葉店」は、店舗老朽化と狭隘化で建て替えが急務だったが、DS路線回帰のタイミングで今年5月から新店建設に入っていた。
 
 5日オープンした店舗は、低価格を訴求しつつ水産や惣菜のコーナーは対面販売を取り入れるなどサービス面は従来手法を踏襲。日用雑貨類を置いていない分、一般食品と菓子の品揃えを増やし「お客さまの買い物ニーズはほぼ満たせる」(豊岡憲治社長)。商品アイテム数は1万弱で週2回の商品配送。新店舗の投資額は、解体費を含めて約7億円。

IMG_8552(店舗内は天井も高く内装も高質感がある=写真)

IMG_8557(フードDの強みである水産は対面販売を踏襲して新鮮な魚介類を提供する=写真)

 店舗の土地は、豊月が所有しているが建物は豊月の持ち株会社、豊月ホールディングスが所有しており、豊月へのリースバック形式を取る。
 年間売上高の目標は、14~15億円。豊岡社長は「新店舗を反転攻勢のきっかけにしたい」と話している。


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