マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、4月29日に沙流郡日高町富川南2丁目2―5の「マックスバリュ富川店」をリニューアルオープンさせた。一昨年9月にダイエーから承継した店舗で前期(2017年2月期)から黒字化しており、リニューアルによってさらに地域密着度や利便性を高めて売り上げ増を目指す。マックス富川店 (5)
マックス富川店(写真上は、鵡川町のレタスなど近郊農家も販売する野菜コーナー。写真下は、和惣菜・サラダの売場面積を増やした惣菜コーナー=マックスバリュ北海道提供)

「マックスバリュ富川店」は、1979年に道央圏の地場スーパーだった西村(札幌市厚別区)が開店させた店舗が出発点。その後、西村はダイエーに吸収され、91年に「グルメシティ富川店」になり、2015年9月に「マックスバリュ富川店」に転換した。

 今回のリニューアルでは、地元商品や冷凍食品、調理時間が短縮できる簡単・便利な商品、健康に配慮した商品などお客から要望の多い商品の品揃えを強化した。野菜コーナーでは、鵡川町産のレタスなど近郊産地の鮮度の良い商品を積極的に取り扱い、水産コーナーでも日高港で水揚げされた新鮮な魚を品揃えする。日高、門別地方で加工された乾珍味も揃えた。

 惣菜コーナーの和惣菜とサラダの売場面積を1・5倍に拡大、日配品コーナーでは、地元の八木菓子舗の『元祖三石羊羹』の少量タイプも新たに品揃えした。店舗面積は、約653坪。営業時間は午前8時から午後9時。テナントは、ツルハドラッグ、靴のアスビーファムなど。

 ダイエー時代の「グルメシティ富川店」は、旧西村から承継した91年以降、一度も黒字化したことがない店舗だった。その原因は、ダイエーのグルメシティ本部が函館にあったため、仕入れが函館中心で地域に沿ったMD(販売政策)展開ができなかったため。マックスバリュ北海道が承継してからは、苫小牧エリア本部の傘下店舗になり地域に応じた品揃えが充実、1年で黒字店舗になった。


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