オリックス(本社・東京都港区)と三喜(同・千葉県柏市)は24日、札幌市手稲区新発寒2条1丁目に建設する商業施設「新発寒2条1丁目計画(仮称)」の住民説明会を開催した。大規模小売店舗立地法の規定による地域住民を対象にした説明会で、23日に続き2回目。会場となった同市手稲区新発寒の北発寒稲積会館には2日間で約20人が出席した。IMG_3798(写真は、新発寒2条1丁目計画の建設地)
新発寒(写真は、全体配置図)

 仮称・新発寒2条1丁目計画は、追分通と稲積141号線が交差する南西角の旧牧場地約7800坪を利用。オリックスが土地を定期借地して同社と三喜が建物を設置する。建物は大小合わせて8棟から構成され、飲食やサービスを除く小売業の店舗面積合計は約1677坪。

 建物の内訳は、食品スーパーの「マックスバリュ」棟、衣料の「サンキ」棟、ドラッグストアの「サツドラ」と100円ショップ「ダイソー」の一体棟、「ホリデースポーツ」棟(2階建て)のほか「元気寿司」、ラーメンの「山岡家」、コインランドリー、サービス関連となっている。「サンキ」の建物は三喜が建設、他はすべてオリックスが建設して賃貸する。

 駐車場は稲積141号線側に設置、収容台数は大店立地法上必要な台数を1台超える304台。そのほか従業員用や冬期の雪堆積用に129台分のスペースを確保しており全体で433台分。駐輪場は各店舗前に合計126台分を設置した。市の駐輪場設置条例の適用を受けない地区だが、仮に条例適用地とした場合、123台分が必要。それを上回るスペースとした。
 追分通側に入口1ヵ所、稲積141号線沿いに出入り口4ヵ所、新発寒小学校側に出入り口1ヵ所を設ける。

 説明会では交通量調査と騒音調査のデータも公表された。交通量は日曜、祝日の夕方時間帯で追分通と稲積141号線の交差点飽和度を調査、指数0・9で渋滞発生が始まるが0・46にとどまり、十分な余裕があることが説明された。
 騒音は、この地域が第1種住居地域であることから昼時間帯(6時~22時)55㏈、夜時間帯(22時~6時)45㏈以内と規制されているが、調査では最も音が響く店舗裏側でも昼52㏈、夜37㏈と規制範囲内であることが示された。

 周囲は、新発寒小学校と稲積中学校の通学路になることから表示の徹底、混雑時には警備員を配置して安全を確保すると説明した。会は午後6時30分から始まり午後7時に終了した。 
 なお、オープン予定日は2017年10月25日だが、ホリデースポーツは来春開業。店舗の設計はスカイ・サイト(札幌市中央区)、施工は日本建設札幌支店(中央区)。


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