札幌市に本社を置くアークス(本社・札幌市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の上場食品スーパー(SM)3社の12月売上高前年比がまとまった。各社とも大雪による来店客減少の影響を受けたが、いずれも既存店では前年を超えた。ただ、既存店伸び率には各社に差が出ている。IMG_1123 (2)(写真は、ラルズで唯一残っている「フレッティ大丸」の屋号を持つ札幌市西区の琴似店)

 アークスの全店(339店)ベース売上高は、前年同月比101・4%、既存店ベースは同100・7%。全店ベースは、4ヵ月連続で前年を上回った。既存店は11月が同99・2%と前年を割り込んだが12月は2ヵ月ぶりに前年を超えた。
 客数は、全店が同98・3%、既存店が同97・8%と振るわなかった。客単価は、全店が同103・1%、既存店も同103・0%だった。

 マックスバリュ北海道は、全店ベースが同104・5%、既存店ベースは同105・0%だった。全店ベースは閉店した店舗があったため、既存店の伸びより低くなった。昨年10月に引き継いだ「いちまる」など十勝の店舗売上高は、前年12月に比べて10%弱成長した。客数、客単価は公表していないが、客数は前年を割り込んだ模様。

 北雄ラッキーは、全店ベースが同98・2%、既存店ベースが同100・2%だった。同社も閉店店舗があったため全店ベースの伸び率が既存店の伸びよりも低くなっている。
 客数は既存店が同96・0%、客単価は同104・3%だった。生鮮食品などは好調だったが、衣料品が10~11月が好調だった分、12月は動きが鈍かった。
 
 各社に共通するのは、大雪による影響。クリスマス前後の大雪による車の渋滞で来店客が減った影響が大きい。ただ、客単価が野菜類や輸入牛肉などの値上がりで上昇、結果売上高は前年を超えることができた。既存店売上高は0・2%増~5・0%増と3社に開きが出た。天候による影響は各社が均一に受けており、既存店伸び率の差は今の各社の勢いを示していると言えそうだ。


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