ダイイチ(本社・帯広市)の2016年9月期連結決算は、売上高が前期比4・7%増の383億2600万円、営業利益は同15・6%増の13億3000万円、純利益は同20・4%増の8億6000万円で過去最高の決算になった。売上高営業利益率は、前期の3・1%から0・4ポイント上昇し3・5%になり、食品スーパー業界ではトップクラスになった。ダイイチ本社(写真は、帯広市のダイイチ本社=東洋印刷提供)

 粗利(売上総利益)も14年9月期24・0%、15年9月期24・1%、16年9月期24・2%と着実にアップ。これは、生鮮食品を中心としたロス削減と、加工食品を中心とした在庫管理の徹底が功を奏した。有利子負債は16億1000万円で前期より3億6700万円圧縮、自己資本比率は54・8%で同2・5ポイントの上昇になった。
 
 全店ベースの売上高は、前期比4・7%増、既存店は2・5%増だった。地域別売上高は、帯広ブロック(10店舗)が同2・5%増の169億1800万円、旭川ブロック(7店舗)が同3・3%増の112億4800万円、札幌ブロックは同10・3%の大幅増、101億5400万円。2004年7月に「八軒店」(札幌市西区)のオープンで、札幌圏に進出して以来12年で5店舗100億円を超えた。
 
 17年9月期は、資本業務提携先のイトーヨーカ堂との共同販促強化と商品の統一、既存店増床・リニューアルの実施、新店舗出店などによって売上高385億8500万円、経常利益13億5100万円、純利益は連結子会社オーケーの吸収合併に伴う特別利益(抱合せ株式消滅差益)9億5700万円の計上により18億3500万円に膨れる。

 


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