セコマ(本社・札幌市中央区)は、11月中旬に「セイコーマート南郷通16丁目店」(札幌市白石区南郷通16丁目北7―11)をオープンさせる。9月下旬に閉店した「ローソン札幌南郷通十六丁目店」跡に居抜きで出店する。IMG_9153(写真は、セイコーマートへの転換工事を進めている南郷通16丁目店=2016年10月20日午前撮影)

 セコマは、新規店舗を建設して出店する一方で、既存コンビニエンスストアの閉店後に居抜きによる直営で出店する攻勢も強めている。とりわけ飽和状態とされる札幌市内では、コンビニの閉店も多くなっており、セコマは積極的にこうした閉鎖店舗の受け皿として直営店舗の出店をオーナーに打診している。
 
 今年に入って、6月に「セブンーイレブン札幌山の手店」(西区)の移転に伴って空き店舗になった店舗に出店したほか7月にも「ローソン札幌美園一条店」(豊平区)の閉店に伴い居抜き出店している。
 
 セブンーイレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)は、中期経営計画でセブンーイレブン店舗の採算性を重視する戦略として新規出店を抑制、既存店の活性化を打ち出しており、その過程で契約期間満了による閉店も増えてくる可能性がある。
 コンビニ業界は、新規出店競争から既存店活性化によって閉店しないことに重点を置く競争に軸足が移り始めた。零れ落ちてくるコンビニ閉店の受け皿としてセコマの存在感が高まりそうだ。


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