コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は8日、札幌市北区屯田の宅配事業本部札幌北センターで配食専用車の出発式を行った。これまで配達員の持ち込みで利用していたが、専用車をリースで自前化することにより配食サービスとともに高齢者見守り活動をより強化する。IMG_6044(写真は、配食専用車の出発式でテープカットするコープさっぽろ関係者)

 コープさっぽろが、高齢者の自宅に栄養バランスの取れた食事を届ける配食事業を始めたのは2010年。配食は週3回以上で決まった曜日の決まった時間に届けるため、高齢者の安否確認や見守りに役立てられると高齢者見守り活動も行うことにした。
 決まった曜日の決まった時間に配達するということでは宅配トドックも同じ。このため宅配トドックでも同様の見守り活動を行っている。
 
 配食車は全道で180台が走っているが、いずれも配達員などの持ち込み。今回、高齢者見守り活動の組織強化を目的に配食専用車を走らせることにした。当面は札幌市内の6拠点で年内に70台を用意、来年以降全道に広げる。
 配食ドライバー180人のうち8割が救命講習を受け、2割が認知症サポーター講習を受けるなど、安否確認や認知症早期発見などができるような訓練も重ねた。
 
 出発式でコープさっぽろの中島則裕専務理事は、「配食サービスを通じて年間200件くらいの異常を発見して行政に通報している。配食専用車を使うことで、宅配トドックや移動販売をとともに高齢者見守り活動のネットワークを強化していきたい」と話した。
 配食専用車にはエゾリスが描かれており、近く組合員から愛称を募集する。
IMG_6040(写真は、コープさっぽろの配食専用車)


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